28日に四川省の隣、南東に位置する貴州省で大規模暴動が発生しておりました。
【香港=奥寺淳】29日付の香港紙明報などによると、中国貴州省甕安(おうあん)県で28日午後、少女(15)に対する強姦(ごうかん)事件をきっかけに抗議デモが発生した。数万人の住民と警官が衝突し、警官の発砲で住民1人が死亡。公安当局の建物や車両などが放火された。中国で今年起きた最大規模の騒乱とみられる。国営新華社通信も報じており、中国政府も事態を重く見ている。
明報などによると、少女は首を絞められ、遺体は川で見つかった。この事件で、警察は容疑者2人を逮捕したが、翌日釈放した。遺族が死因を詳しく調べるよう抗議したところ、少女の叔父らが殴られて病院に運ばれた。これを知った少女の同級生や住民らが次々と警察に詰めかけたという。明報によると、容疑者に公安幹部の息子が含まれていたという。
香港の人権団体「中国人権民主運動情報センター」によると、騒乱鎮圧のため武装警官など約1500人が出動。抗議デモに参加した人の情報として、少なくとも住民200人が拘束され、150人がけがをして病院に運ばれたという。
「役所で焼き打ち事件があった」と伝えた新華社通信は、事件の背景として、少女の死因鑑定に不満を持つ人の一部が真相の分からない大衆を扇動し、少数の不法分子が事務所や車に火をつけた、と指摘。また騒乱の規模などには触れず、地元当局によって事態は沈静化したと報じている。
あさひしんぶん「中国・貴州で数万人デモ 強姦捜査に不満、警察と衝突」
「あさひしんぶん」のソースとなっている『明報』の記事はこれ。
- 明報「貴州萬人騷動燒公安局」
入院したとある被害女性の叔父は、治療の甲斐なく29日午後に亡くなったようです。
映像と写真が多数流出しているのようで、いくつか紹介しておきます(画像はクリックで拡大します)。
博訊網「貴州瓮安県生群体性暴乱事件」
公安幹部は、すでに暴動のあった瓮安市から逃げ出しているという情報もあるようです。また、北京へ直訴しにいく動きもあるようです。
博訊網「貴州瓮安群体性事件后続報道:公安大楼点燃」
被害女性は、試験で高級幹部の息子(ネット上では副県長の息子という噂)にカンニングさせるように試験官から要請されたもののこれを拒否。これが原因であると現地では語られているようです。まさに鬼畜。初犯とも思えない。
変態毎日新聞でもここまでの鬼畜ストーリーは思いつかないかも知れない。
また、貴州省といえば、今年初めの大雪で最も被害の大きかった地域のひとつ。今回の暴動の直接のきっかけは、公安による鬼畜行為ですが、それまでにさまざまな鬱憤が溜まっていたのも騒ぎが大きくなっている背景なのかなぁ、なんて思ったりもします。そして、副県長が絡んでいるという「噂」も火に油を注いでいるというところでしょうか。
昨年の1月に四川省でも似たような事件から同じように暴動に発展しておりました。
- 2007年01月20日「民衆激怒ホテル燃ゆ@四川省大竹県」
- 2007年01月21日「民衆激怒ホテル燃ゆ 2@四川省大竹県」
県政府と公安幹部の数人の首が切られて幕引きといったところでしょうか。


