株堰塞湖決壊中<下>

2008年07月06日

株堰塞湖決壊中<上>」のつづき。

人々の信頼を失い市場の根幹が動揺す

資本市場は実体経済とは違って本質は信用であり、市場の信用と信任がなければ、市場が一夜の間に逆転する可能性がある

南都
株式市場は性急に建て直すべきだという見方がありますが、このような見方についてどう思われますか?

李[火韋]光
株式市場を性急に建て直すべきなのはその通りだが、監督管理が依然として同じような手法を繰り返し、「救市」する一方で、大量の新株を発行し今尚独占企業がはばかりなく資金を囲い込んでいます。最近発生した中建株価の「電撃的特令」が、問題をよく説明しています。規則によって、株式制会社は、中建の株価をあらかじめ株式募集目論見書を公表した申告内容を根拠に、央企の4人の発起人が、それぞれ94%、2%、2%、2%の株式を保有するようにします。このような株権の構造は、政府部門が間を取り持ち、「内輪」で適当に上場し、全て国有株で、依然として独占しているような印象を与えています。この制度を改めますか?新株発行は、厳格な規則があって、とかくいくつかの国有大口株については、「特令」方式を採り、やたらと国有市場を強化した結果、中国の株式市場は市場自体の路線運行にあわせるなんてことができなくなり、市場の規則は廃れ、監督管理層の「投資家を保護することが最も肝要だ」という承諾は空論となって、人々の信頼を失い、遂には市場制度の根幹が動揺するでしょう。

南都
つまり、政府は市場に強力に干渉し、一方で株式投資家が政府に「救市」を求めていて、このような政府と株式市場の関係は容易に株投資家の集団心理が同調するだろうと予想され、このような予想と心理構造の一致は、どのような結果をもたらす可能性がありますか?

李[火韋]光
政府が市場への干渉を強化した結果は、往々にして市場からの更に厳しい報復にあうことがあります。いくつかの救市の「合わせ技」が、底打ちした投機者を救えていないことがこれを証明していて、市場の最後の希望の光をも破壊し遠いものとなってしまっています。3月からのA株の「雪崩」的下落が、これを十分に証明しています。

中国株式市場は、政府が全て上から下まで造っているもので、これは我が国の株式市場政策に典型的に現れています。国家がひとつの典型的な政策市場を培養したのなら、その政府は株式市場の暴落に対して責任を避けることはできません。株の災害に直面すれば、その責任はまず政府にあるのであって、他の人にはありません。問題に遭遇すると人々は直ぐに政府の「救市」を思い浮かべるが、これより更に実際に重要なのは政府の責任なのです。政府は、納税者を育てたのですから、株式市場の秩序を維持する義務があります。

いわゆる市場救済政策とは、新しい題材と口実を提供し、深く底打ちした機構の中の個人投資家をにわかに揺り動かし進めるという理由、ただそれだけのことなのです。政治権力が中心をなす制度構造において、「救市」政策でも「破市」政策でもよくて、投資家にとってはどちらも落とし穴であると言え、自分達の運命を把握などとてもできないのです。流動性が枯渇し、需要と供給のバランスをひどく失った株式市場となった時に、たとえあなたが完全に量と増量の拡大を大きくしたとしても資金を囲い込めずに資金の囲い込みを強行し、「勢いが衰えると皆に侮られ」、その結果、株式市場が崩壊し、全員一緒に終わります。

趙暁
その結果が暴騰暴落です。政策に対して信用があれば暴騰し、逆なら暴落です。5月30日に株投資家の政策への信用は打ち砕かれ、5月30日以降一定期間反発しましたが、信用されるようになったわけではありません。実際、政府が市場に発した信号は、政府は市場のあまりに大きな膨張は許さないというものでした。ひとたび政策への信用を失うと、その市場は再び正常な市場になることはないのです。

政府が意識しなければいけないことは、資本市場と実体経済は同じではないということです。現代金融と伝統的工業、農業とは本質に違いがあって、その本質とは信用です。信用の基礎は信任で、もし市場に信用と信任がなければ、この市場は一夜のうちに逆転が発生する可能性があります。

注意深く人々の信任と市場の信任とを見守らなければ、どのようなルールを作れば合理的な予想のある信用を保証できるのかはっきりとわかりません。多くの方法は、常に粗暴でこの信用を傷つけています。もし信任関係と信用関係を失えば、この市場はひとつの乱れた市場であって、ひとつの奇形と歪曲の市場となってしまいます。

政策の登場は無用に人を疑わせる

例えば、先物株価指数、ワラント、短期信用取引、信用など、いつ、どのように進めるのか、明確なタイムテーブルは未だにない

南都
株式市場の背後にある監督管理の理念と方法、どこを性急に修正すべきですか?

李[火韋]光
株式市場の悲惨な下落は、中小投資家が深くその中にあって、その損失は極めて悲惨です。中国の個人投資家たちは、投資家がどのようなものかわからず、株券を買うことが唯一の目的で、これにより素早く高騰し、株式市場を賭場のようにしてしまいました。株式市場が高騰し続けず下落し続ければ、株投資家たちは直ぐに株式市場への興味をなくすでしょう。これでは株式市場はひどく捩れ永遠に成熟することがなく、投資融資の機能を失った株式市場となり、財産を破壊し消費を圧縮する株式市場となり、常に投資家心理に変動に左右されるようになり、非理性的な捩れた行為が生まれてしまいます。つまり中国はまず株式市場に危機が出現するということは、多くの場合、このような意味です。

中国の株式市場の話をすると、大変多くの面で海外の成熟した方法と全く違います。監督管理機関の監督管理方式、監督管理機関の理念にも大きな違いがあります。海外の機関と投資家は、株式市場の重要な要素のひとつですが、我が国の多くの機関投資家は株式市場に波乱を起こす、少なくともその共犯者です。

楊成長
確かに流通市場に対していくつかの、いわゆる市場救済政策を行う必要があるとは思いません。単純な市場救済政策がその効果を発揮するとも思いません。しかし一方で、市場は次のような理念を伝達しなければいけないと感じています。それは、證券管理監督部門が責任を負って市場制度を建設し、構造体制を完備するというものです。この中で重要な要素は、現在多くの政策が出されていますが、例えば先物株価指数やワラント、短期信用取引、信用等々のものが、どうなるのか人々にはっきりと予測できないということです。更に言うと、これらの問題は以前から関心を持たれ、更に多くの準備が行われてきました。しかし、いつ、どのように進められるのか、未だに明確なタイムテーブルもなく、更にはこれらの政策は市場の変化に従って推進する時期が決定されるのではないかと、人々は邪推するようになっています。私達の監督管理、制度改革は、透明性を高めなければならず、これは物事を秘密にするのではなく、皆が合理的な予測が出来るようにしなければいけません。同時に、単純な政策によって市場を高く押し上げたり低く抑えたりするような思考を改めなければなりません。市場が基本から激しく逸脱し、政策によって押し上げようとしても、結局はそれは市場に逆戻りし、合理的な値段に戻るのです。現在の市場の基礎は、非常に手堅くなっていて、政策による関与に関わりなく、株の基本、その内在する価値と完全につりあっていると感じています。

株式市場はどのように政治を重視すべきなのか

基金会社も市場が主体で、利潤を追求し、政治を重視するのは副次的なものです。最も政治に必要とされることは、高度な透明性と法治市場、成熟した資本市場を構築することです

南都
最近の證監会の関連責任者が、基金会社に「市場の安定維持のために大局意識と政治意識を持たなければならない」、責任の主体を明確にし、ひとたび問題が現れれば、厳しく責任を追及しなければならないと要求しました。これに対してどのように見ておられますか?

李[火韋]光
基金会社も市場を主体としていて、利潤を追求しているので、政治を重視するのは副次的なものです。全ての流通のモデルチェンジが完成していない段階では、解禁されていないものはどのような会社に対してであれ、実質的に圧力を構成するもので、基金会社も例外ではなく、如何なる要求であっても機関は、市場の安定を担っているという自覚を持って演じなければならないのでしょうか?機関に流れに逆らうよう要求し、情理に合わず、悪くすると、逆に小口株投資家を誤って導きます。基金は政治を重視する必要があると思われ、だから大暴落はなく、「これはひとつの逃れる最良の機会だ」と吹聴する人がいるのです。政府が業勢力を用いて基金に政治を重んじるよう迫れば、株式市場は、もしかすると短い間は安定を維持し相対的に小さな下落幅となるかも知れません。しかし結局、政府は基金のために決済することはなく、基金会社にとってそれはそのまま実際の損益となると言えます。政治というものは、いつでもどこでも通用するというものではなく、つまり経済には通用せず、市場の力には及ばないのです。私はこのように考えています。

趙暁
私も「救市」については同意します。原因は、市場の信用を政府が落としたことで、政府が落としたものを拾い集め回収しなければならず、これは原因を作った者がやるべきだと思います。證監会の発表したようなものは、アメリカでは想像もできないようなもので、このようなものは成熟した資本市場では間違ったものです。しかし、我々はまだ成熟した市場ではなく、政府のこのような方法に私は非常に理解と同情を示します。

南都
中国の株式市場の監視管理者と参加者について、どのようにすれば本当に政治を重んじていると言えますか?

李[火韋]光
いわゆる政治を重んじるということは、中国の株式市場にとって、最も政治が必要な事柄は、透明性が高く、合理的な構造で、機能を完備し、法治至上で、監督管理が適度にあって、安全に成熟した資本市場の運行を築き上げることです。方向を正しく、資本市場の運行の客観的ルールを高度に尊重し、基礎的な制度の建設と市場の監視(「監督管理」ではなく、監視という言葉がこの場合は適切だと思う)を強化しなければならず、公平で公開された市場秩序を維持しさえすれば、市場メカニズムはその能力を十分に発揮し、信用もまた回復し、資本市場が健全化し、正常に発展するでしょう。

南方都市報「股民信心缺乏六月急跌“比較可怕”
※「央企」・・・中央政府直轄の大型国有企業(金融を除く)の略称

よくわかりませんが、救いようがないような・・。温家宝なみだ目。

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posted by タソガレ at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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