黒装束の寡婦たち@クチャ連続爆破事件

2008年08月11日

ウイグル自治区のクチャで発生した連続爆破事件について、香港の親中メディア『大公報』より。

新疆アクス地区クチャ県で10日未明、連続爆破事件が発生し、暴力テロリストは市内の数軒のスーパーホテル、政府機関に爆発物を投げ込み、2台のパトカーを破壊し、2人の公安民警、1人の保安員、2人の一般人が負傷し、多くの家屋が被害を受けた。
【本紙記者の王秋月、胥文柳、クチャ10日電】

明け方の2時40分ごろ、不法分子が、公安機関や商工管理所などに手製の爆発物を投げ入れた。初期統計によると、不法分子は合わせて30個以上の爆発物を爆発させたという。即座に公安機関は出動し現場で8人のテロリストを銃殺し、2人を逮捕し、2人が自殺し、10個の爆発物を回収し、13人の一般人を解放した。事件は、「東突」組織によるテロ襲撃と関連があるのか、現在のところわかっていない。関係部門は、今回の一連の計画は、大人数によって実行されたものであると認識している。現在、全力で逃亡した3人のテロリストを追跡している。

犯人のうち数名が女性

消息筋によると、不法分子の中に数名の20歳前後の女性が含まれているという。警察の追跡で、3人の女性と1人の男性がクチャ県林基路のクチャのイスラム地区の親王府付近まで逃げてきて、そのうち2人が体に巻いていた爆発物で自殺したという。

事件発生後、クチャ県は完全に封鎖され、警察が全力で容疑者の捜索を行っている。クチャ県の各交差点には警察が検問所を設け、人や車は一律侵入が禁止されている。クチャ県全域が戒厳状態で、市民は家を離れることが許されず、観光客も皆、勝手にホテルを離れることを許されない。

元という名の老婦が記者に、これは解放以来、この県で最も深刻な暴力事件だと教えてくれた。

クチャ県の緊張は解除

午後4時30分になり、クチャ県で戒厳状態が解除され始めたが、犯人逮捕には至っていない。

爆発事件が集中したクチャ県の新市街地域では、大通りに人通りはない。聞くところによると、現地のそれぞれの住宅地区の物管や保安は、安全のため、如何なる人間の出入りを禁止する通告を発し、地区住民が地区の門をまたぐことも禁じられ、住民は皆大変協力的だという。

聞くところによると、今回の連続爆発事件は全て、クチャ県の新市街で発生し、公安局を含む、クチャ県で比較的繁華街的な大通りである文化路などの7、8箇所で発生し、河を隔ててある多くのウイグル族が住んでいる旧市街では、爆発事件は発生していない。

20個の人間爆弾を計画

現場の目撃者によると、「明け方の3時近く、新市街の7、8箇所で爆発事件が発生し、火と銃撃が目撃した」という。

目撃者の証言によると、2人が手製爆弾を持ってクチャ県公安局に突進したという。一人は、直接公安局の建物に駆け込み、建物の上から下へ爆弾を投げ、もう一人は公安局の建物の前で見張っていたという。警察がやってくると、直ぐに体に巻きつけてあった爆発物を爆破させたという。

クチャ県人民病院のある医者は、警察が捕らえた者のうち1人は17歳の女性で、病院で治療しており、彼女は逮捕される過程で銃撃され負傷したという。

警察側が把握している情報によると、犯罪分子は行動前に、計画では20人を人間爆弾とし、捉えられた場合に体に巻きつけた爆弾を爆発させ警察を襲撃するとしたが、これを完全に行うことは出来なかったことを物語っている。

聞くところによると、犯罪分子はみなウイグル族だという。

(後略)

大公報「連環爆炸襲庫車

どこの街も似たようなものですが、記事にもあるとおり、クチャは河をはさんで漢族らが入植してきた新市街とウイグル人らが住んでいる旧市街に綺麗に分かれております。『明報』の記事のよると、クチャの人口は40万で、うち漢族は5万人だそうです。

クチャに限ったことではありませんが、私が訪れた頃は、新市街は北京時間、旧市街はウイグル時間(-2時間)で街が動いていて、ややこしいたらありゃしない。生活リズムは、ウイグル時間に合わせた方が自然なのですが、銀行や政府機関、バスなどが北京時間で動いていることが多く、混乱。

連続爆破事件に話を戻します。

『明報』の記事のよると、事件後、クチャを閉鎖するために1万人以上の軍隊が動員されているようです。

その『明報』から上記の『大公報』の記事を受けての記事をば。

今回の大規模なテロ事件の中で、テロリストのうち数名が若い女性であったと伝えられており、これは次ぎことを思い出させる。今年3月に新疆発北京行きのハイジャック未遂事件で、ガソリン飛行機を爆破しようとした容疑者が若干19歳の女性だったことだ。女性を利用したテロ活動が進行していて、この状況はまるでチェチェンの「黒寡婦」集団のようだという分析がある。

チェチェンの「黒寡婦」とは、現地の分裂分子の未亡人、妻子、あるいは姉妹によって構成されているもので、構成員の大部分は、ロシア政府軍との戦闘で夫を失っており、彼女達はみな、身内の復讐を誓っているのだ。

2002年10月23日、モスクワの劇場で、人質立てこもり事件が発生し、800人以上が人質となり、最終的に100人以上が死亡し、世界中を震え上がらせたこの事件は、「黒寡婦」の仕業だった。2003年7月5日、2人の「黒寡婦」が、モスクワ郊外の根サトーと会場で再び自爆テロを行った。

新華社の報道、内外で違う

クチャ県でテロが発生してから、政府系新華社の報道は「内外で違い」がある。未明に発生した爆発から僅か1時間ほど(明け方の4時ごろ)に200文字以上の中文報道を発したが、昨晩の深夜までに、合わせて4本の報道は全て300文字に足らない。しかし、英文報道では、トップページでかなり大きく報道し、詳細に事件の発生過程、爆発地点、死傷者の状況を記している。

明報「恐怖分子多女性 倣效車臣K寡婦

漏れ伝わってくるチベット東部で頻発している抗議運動の先頭に立っている者の多くのも尼僧、つまり女性です。似たような状況なのかも知れません。

反日キチガイ

クチャの件と全く関係ないけど、こんな記事を見つけてしまっては、晒さずにはいられない。寝つきが悪すぎる。

【北京11日共同】11日行われた北京五輪の射撃女子クレー・トラップの競技終了後、4位に入った中山由起枝(日立建機)選手(29)を会場外で待っていた長女芽生ちゃん(6)が、持っていた日の丸を掲示しようとしたところ、北京五輪組織委員会担当者に禁じられる一幕があった。

日の丸は横幅約1メートルで、芽生ちゃんが3月まで通っていた幼稚園の先生らの寄せ書きがされていた。泣きだしてしまった芽生ちゃんの横で、中山選手の母、広子さん(58)は「規則で会場内は駄目というので外で取り出した。寄せ書きと母娘の写真を取りたかったのに、中国は厳しいですね」と残念そうに話した。

説明を求められた担当者は「ほかの通行人の邪魔になる」などと関係のない理由を繰り返し、自身の名前を明かすことも拒んだ。

共同通信「会場外でも日の丸掲示禁止 射撃中山選手の6歳長女に

緊迫したいい試合だったのに。ほんとうになんてすばらしい、おりんぴっくなのでしょう

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posted by タソガレ at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(1) | ウイグル・新疆・中央アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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8月10日、クチャ事件について

Excerpt: 一週間前のこの事件についてはかなり多くの報道が日本でもされていて、いわゆる五輪を狙う「テロ」事件なのではないかとされている。どうにも書く気分にもなれません。クチャは古代の亀茲国、また天山ウイグル王国の
Weblog: 真silkroad?
Tracked: 2008-08-19 00:50