8月11日付『WSJ(中文版)』より。
中国の7月の生産者価格指数(PPI)は、去年の同じ時期と比べて10.0%上昇し、上昇速度は驚異的で、2ヶ月連続で10年ぶりの記録となり、また連続7ヶ月は3年ぶりだ。これは、先端工業製品価格の上昇圧力が非常に重く、将来のインフレについて楽観視出来ない。
中国国家統計局は月曜日、7月分のPPIが去年の同時期と比較して10.0%上昇し、6月の上昇率は8.8%で、2ヶ月連続で10年ぶりの記録更新となり、また、連続7ヶ月の上昇は3年ぶりだ。
中国の5月のPPIは8.2%、4月は8.1%、3月は8.0%、2月は6.6%、1月は6.1%だった。
先月6月のPPIの8.8%の上昇は、2004年10月に8.4%を記録を超えるもので、10年ぶりの記録更新だった。
中国は、2007年のPPI月間上昇率の最高は12月の5.4%で、最低が7月の2.4%だった。2006年のPPI月間最高上昇率は7月3.6%で、最低は4月の1.9%だった。
中国のPPIは、工業製品出荷価格と言う。統計局は同時に、1〜7月PPIは去年の同じ時期と比べて8.0%の上昇で、1〜6月の7.6%を上回ったと公表した。
中国の2007年全体のPPIは前年に比べ3.1%上昇し、2006年全体の上昇率は3.0%だったが、2005年の4.9%、2004年の6.1%と比べると低い。
中国の7月のPPI上昇率は、2ヶ月連続で10年ぶりの新記録で、これは先端工業製品価格の上昇圧力が依然重いということを表しており、6月下旬の精製油価格の上昇は、工業製品価格を押し上げる有力は推進器となることは間違いない。
国内精製油の供給を保証するために、中国は6月20日からガソリン、ディーゼル、価格をトン当たり1,000人民元、航空燃料価格をトン当たり1,500元に値上げし、同時に7月1日から、全国の電力価格を平均で1キロワット毎で2.5分値上げした。
精製油価格の上昇は、同時に関連企業の価格をも押し上げている。
同時に、工業製品価格の大幅な上昇は、将来のインフレが楽観視できない。
PPIは、工業製品の生産者価格の指数だけでなく、消費者物価指数(PPI)の先行き指数でもある。
中国は火曜日に7月分のCPIデータを公表する予定だ。市場では、7月分のCPIの上昇率は6月分の7.1%より低く、上昇率は、政府がホットマネーと人民元高の上昇スピードをコントロールし、ブレーキをかけた影響で明らかに下落するという話が流れている。
中国の6月のCPIは、昨年の同時期と比べて7.1%の上昇で、上昇率は、政府の物価統制下にあった5月の7.7%より低いが、19ヵ月連続で実質金利はマイナスで、インフレとマイナス金利の問題は依然として十分に厳しいことをはっきりと表している。
現在、人民元の上昇速度は少し減速し緩くなっているが、政府は人民元の上昇がはっきりと終わる前に、インフレの根源を取り除く方法が依然として見つけられていない。
更に政府は当面、いかにして経済的衰退を免れるかということを重視している。これは将来、工業製品価格が驚異的な速度で上昇した場合、これを緩めることは非常に難しいからである。
統計局のデータは、7月のPPIを押し上げた主要はものは、精製油、石炭、鋼材価格の大幅な上昇であることを示している。
精製油の高騰の影響で、7月のガソリン出荷価格は、昨年の同時に比べ32.6%上昇し、6月の10.4%を上回っている。ディーゼルも21.5%の上昇で、6月の12.2%を上回り、石油も29.4%上昇し、6月の15.5%を上回っている。
同時に、7月の原油出荷価格は41.2%上昇し、6月の35.9%より高い。
7月の原炭出荷価格は、昨年の同時期に比べ32.2%の上昇で、6月の33.5%を上回っている。普通中型鋼材は47.2%上昇し、6月は46.4%、中厚鋼板は31.6%上昇し、6月は29.3%、棒鉄価格は53.2%上昇し、6月の49.1%を上回っている。
しかし、これまではPPIを大きく押し上げていた食品類の出荷価格は、政府の集中調整コントロールによって引き続き下落している。
7月の祝品類出荷価格は、昨年の同時期に比べて9.1%の上昇で、6月の9.7%より低い。
7月の非金属および圧延加工業出荷価格は、昨年の同時期に比べ2.1%のマイナスで、6月の1.9%から下落幅は大きい。
その他、7月の原材料、燃料、エネルギー購入価格は、昨年の同時期と比べ15.4%の上昇で、6月の13.5%を上回っている。
WSJ「中國7月[イ分]PPI大幅搨キ10.0%」
もうひとつ。
8月11日、中国国家統計局は7月期の生産者物価指数(PPI)を発表した。
(中略)中国国務院発展研究センターマクロ経済研究部研究員張立群氏は、「今回のPPI上昇はエネルギーや、石炭など生産手段などの供給不足によるものであり、経営コスト上昇による経営難を招く恐れがある。その一方で技術改造や、産業レベルの向上を促進させることも期待できる」と指摘している。
また、中国社会消費市場において、商品供給量が需要度を上回るため、企業側の商品価格引き上げによるコスト相殺が不可能となる見込みだという。そのため、PPI上昇による国民消費者物価指数への影響は暫くないとの見方が強い。しかし、技術イノベーションをはじめ、コスト上昇への対策は重要であると指摘された。
シティーバンクグループ香港駐在エコノミスト黄益平氏は、「中国国内CPI伸び率は依然として高い水準を維持するが、CPI伸び率や、国際原油価格が下降基調となりつつあるため、今後、中国政府による緊縮的な貨幣政策や、一連のミクロ経済コントロール政策が実施される見通し」とコメント。
済龍「中国7月期PPI伸び率:前年同期比10.0%増加、1996年以来最高値を更新」
コストを価格に転嫁できない結果・・・・最後に8月8日付「中国企業新聞網」の記事をば。
国家発改委員会中小企業司の関係者が漏らしたところによると、全国で今年上半期に6.7万軒の中小企業が倒産したという。労働集約型産業の代表である紡績業界の中小企業の倒産は1万軒以上で、紡績企業の3分の2が経営危機に直面しているという。
今年、中小企業は、融資面における障害に直面しているところが際立っている。銀監会の統計によると、今年第1四半期に、各大商業銀行の貸付額は2.2兆元を上回ったが、そのうち中小企業への貸付額は、たった約3,000億元で、全商業貸付の15%を占めるに過ぎず、昨年の同時期に比べて3,000億元減少し、中小企業は融資において未曾有の困難に直面している。
中国企業新聞網「上半年中小企業倒閉6.7万家」




