安心しろ、麻生政権は短命だ@フフン辞任2

2008年09月04日

いやー、9月4日の『中国青年報』の国際面は凄い。9本中4本が福田さんの辞任関連記事。えぇ、麻生叩きが始まろうとしております。

9月4日『中国青年報』
日本政府再度易主 中日関系又受考験
誰掌明日日本政壇 関乎中日関系走向
対中日関系有三憂慮
麻生太郎有意接班 小沢一郎一意問鼎

麻生叩きというか、ネット上に氾濫している糞青を主体した反麻生機運にかこつけた反日機運を鎮めようとしている、媚日なほどに対日宥和を推し進めている胡錦濤の御用新聞『中国青年報』らしい記事という方が正確かもしれません。あー、反日機運にかこつけた反中南海機運かも。

実は、昨日(3日)の『人民日報』も前々日(2日)にもまして国際面で3分の1ほども紙面を割いてフフン辞任騒動に関する論評記事を2本掲載しておりました。

その内容は「フフン辞任」でスクラップしたものと大差ない「日本の首相が誰になろうが中日関係は安泰(のはず)だ」というものながら、こちらもネット上で沸騰している「麻生登場危機」に対する火消し記事といった趣を感じさせます。

もう一本は、フフン辞任が日本の政界に与えた影響などを分析した記事。日本のメディアがヒステリックに自民党を叩いていることもあって、中共メディアの方が冷静に分析しているように見えるから不思議(w

9月1日晩、任期満了を待たずして日本の首相・福田康夫は辞職を宣言した。短い間に相次いで2人の首相が日所に似通った方式で政界を離れ、日本の政界および国際社会の高度な注目を引き起こした。彼らは、自民党の代表として自民党内の若手急進派を一人、ベテラン穏健派を一人送り込んだが、結局2人とも国内政治の経済的諸問題を解決するに至らず、支持率を伸ばすことが出来なかった。福田は仕方なく辞任し、日本メディアもこれは致し方ないことだと認識している。福田のこの時期の突然の辞任について、原因および今後の日本政界の動きに対する影響は、アナリスト達によって意見が様々で、本紙記者と関連専門家とで探索を行ってみた。

人民日報「福田辞職対日本政局的影響(熱点対話)

以下、箇条書きにて紹介。

小泉改革のマイナス面が顕著となっている今、この改革をどのように評価し壊れたものをどのように再構築するのか?この問題に自民党は答えられず参議院で大敗した。しかし、参議院で多数を占めた民主党もその答えを持ち合わせておらず、法案に全て反対するだけで国会運営が遅々として進まなくなった。これが福田退陣の主な原因でしょうか?
劉江永(清華大学国際問題研究所教授):福田はやるべきことを全て終えており、すでにいつ辞任しようかと時期を模索していた。政治の空白を作らないこの時期の辞任は妥当。
于青(人民日報駐日本記者):安倍と福田の辞任で違うところは、直接の原因が、前者が健康上の問題で後者が長期にわたる支持率低迷が問題だったという点。同じ点は、共に内政問題に絡んだ辞任であること。後者は、公明党がテロ対策特措法に反対していることが大きかった。
日本は国内外に問題を山積させている。国内では、年金、医療、社会保障問題、そして物価の高騰。海外では、韓国との領土問題、対米、対露問題。このような情況の中、日本の国民は強力なリーダーシップを発揮する強力な政府を望んでいる。これからの日本政界はどうなるか?
呉寄南(上海市日本学会常務副会長):参議院で野党の妨害により自民党政権の先行きは暗い。
于青:福田はサミットを見事に成功させたが支持率は上がらなかった。日本では外交は支持率、選挙に影響せず、生活に密着した問題に関心が集まっている。物価の上昇、これも政界が揺れ動いている原因のひとつだ。
衆参が真っ向から対立しており、与党の影響力は党内に限れている。日本の政界は、2大政党による政争に陥っている。このような状況下で、誰が新しい首相となるのか?そしてその首相が直面する問題とは何か?
呉寄南:候補としては麻生太郎が最有力。その他、小池百合子、町村孝行、谷垣禎一。麻生の国民の人気はダントツだが、党内に敵が多く、ベテラン達がこれまでのことを水に流すことができるかどうかが問題。
劉江永:誰が首相になるかというより、今回の総裁選挙は単なるお祭ではなく日本の政界再編を意味するものとなる。
新しい首相は難題に直面するということですね。
劉江永:最大の問題は、テロ対策特措法と景気刺激策だ。支持率を上げるためには経済的復興を成功させなければならない。外交の一貫性も重要だ。日中関係の安定、竹島問題、北朝鮮の核問題、アメリカ大統領選挙、全てうまく対応しなければならない。
呉寄南:民主党が参議院で圧勝して以来、解散の圧力をかけ続け、またテロ対策特措法において連立相手の公明党との亀裂もあって、まずこれらを何とかしないといけない。

前置きが長くなり過ぎましたが、4日付け『中国青年報』をば。

福田康夫の辞任を耳にし、私は直ぐに中国社会科学院の日本問題の専門家・馮昭奎氏に電話し、彼の見解を求めた。氏としばし雑談した後、私は突然ひとつの荒唐無稽な質問、一部の”雷”な人の問題を聞いてみた。「どうして小泉のような反中的な首相が長期にわたり首相を務めることができたのか?安倍晋三、福田康夫などの比較的中国の友人と言われている首相は、このように短命なのですか?」と。

電話口でハッハッと笑い声が聞こえてきた。氏は福田を高く評価しているが、福田が”親中”であるという言い方に同意しかねると述べた。これは、非公式な見解で、彼の分析の範疇ではない。

ここ2日間ネット上では、福田を賛美し麻生を憂慮する人が確かに多く現れている。あるネットユーザーは、福田は中日関係の”福”だが、引き継ぐ可能性のある麻生太郎は”面倒(麻煩)”だという。

専門家の論評とネットユーザーとの憂慮に大きな差があることに気づいた。

国際問題の専門家である殷弘は、福田の辞職は人々に中日関係に対していくつかの憂慮を引き起こしていると認識している。しかし、中日関係が緩和し改善しているという方向は大きく変わることはありえないという。この言葉は、海外の通信社も転載し、中国の専門家の日本の首相交替に対する楽観的な見方を代表しているものだ。

北京大学の梁雲祥氏も、中日関係に深刻な後退が発生することはないだろうと認識している。「中日関係は福田の手により極めて大きく改善しており、いくつか敏感な問題を突破している。麻生が登場すると、これらの方面での突破が幾分遅くなるかもしれないが、深刻な後退が発生することはないだろう」と述べた。

ネットユーザーの憂慮は、麻生太郎の右翼的な立場に基づいていて、全くのデタラメというわけでもない。専門家の楽観的な見方は、国家利益という観点からの考慮と外交政策の持続性に基づき、専門的理性をもって分析したものだ。

今、将来の中日関係を考慮するに、誰が首相となるかという推測は特に注目されるということのようだ。誰が首相になろうが、中日関係の未来にはいくつかの憂慮すべき不確定要素はあるのだ。

第一の憂慮、日本の首相の交替は中日関係の難度を増している。

小泉の辞職以来、安倍内閣が1年足らずで素早く退き、福田内閣も1年持たなかった。日本の外交は日米同盟を基軸としているため、対アジア国家、対近隣国家への策略が為政者の風格の違いを生んでいて、このために日本の内閣が頻繁に交替すると敏感な中日関係は難度を増すのだ。

日本の歴史を見ると、1885年に伊藤博文が初代首相に就任して以来、123年間で91回、58人が任命された。平均で、首相の執政機関は734日だ。福田康夫は首相を11ヶ月と20日ほど務め、宇野宗佑の69日、羽田孜の64日と比べれば、それほど短いというわけではない。

誰が福田を引き継ぐとしても、野党が多数を占めている参議院と対面しなければならず、”びっこ”の首相となると予想できる。日本では、次の首相は就任後しばらくで総選挙を行うという分析があって、『日経新聞』の行った調査によると、回答者のおよそ30%が新内閣成立後できるだけ早く選挙を行うことを要求しているという。これは、福田の後継者が”短命首相”となる可能性が非常に高いということだ。これは、中日関係に更なる変数をもたらすこととなるだろう。

2つ目の憂慮、福田の後継は外交議題で挑発するかもしれない。

福田の辞任の根本的な原因は、日本の経済不振だ。日本経済の不振は自身の要素を除くと、主要なものは世界的な経済不況が引き起こしたものだ。今、誰が登場しても、この国際的雰囲気と国内環境と直面し、一気に経済の後退を振興する特効薬を出せなければ、長時間舞台の上に着続けるだけの人気を集めることは非常に難しいのだ。このようなとき、最も店頭的で最も簡単な策略は、当然、外交議題を操作することで、国民(有権者でもある)の注意力を打開できない国内の経済問題から”劫材”しやすい外交問題に強引にそらせることだ。例えば、靖国神社問題、釣魚島問題、東シナ海問題、台湾問題でことが起こる可能性がある。

もし福田の後継が本当にこのようなことを行えば、”破氷”、”融氷”を経て”暖春”となったばかりの中日関係が、一気に”春の嵐”となるかもしれない。

3つ目の憂慮、日本の政局の不安定が民族主義的情緒を激化させる。

これは、真に憂慮するに値する問題だ。

世界の歴史、特に日本の歴史を見渡すと、経済の停滞、政局が不安定な時期に往々にして民族主義が激しくなる。1930年代の経済危機は第二次大戦の前段階となり、更に日本の首相が最も頻繁に交代した時期でもある。

福田在任中、中日の国民感情は少し好転したが、両国民の間には長年にわたり累積してきた隔たりは急に取り除かれるものではない。首相が替わると、外交はしばらくは慎重に守りの動作に入るが、メディアや各種勢力が大騒ぎをはじめ、更には失策を暴こうという標的になってしまう。その結果、脆弱な日本の対中国民感情の回復の勢いは阻害され、右翼勢力がこの機会に更に影響力を拡大させるのだ。こうなると、中日関係、日韓関係、日本と全アジアの国家との関係にマイナスの影響を生むこととなるのだ。

当然、憂慮させるべきことがあるが、中日関係の基盤は変わることなく、両国経済界の協力互恵という共通認識は不変で、両国の事務的な機関による密接な連絡も変わることなく、例えば東シナ海ガス田問題において達した共通認識も変わることはない。更に重要なことは、両国国民の交流が日々増加し、深化し、豊かとなっていることだ。日本の新しい指導者は、中国の最も敏感で最も関心のある歴史問題や台湾問題で”脅迫する”のではなく、両国の政治家と両国民は、智慧と勇気、理解と寛容とをもって避けがたい憂慮とトラブルとを解決する大いなる機会とすべきだ。

中国青年報「対中日関系有三層憂慮

ツッコミどころは多々あるものの、その中でも特に「3つ目の憂慮」にある「経済の停滞が過剰な民族主義をもたらす危険性がある」とは、自分たちのことじゃないかと。オリンピックが始まっても下げ止まらず、今尚下落し続け、ついに2,300ポイントをも下回るようになった上海。目を被うばかりです。

その他にもツッコミどころは多々あるものの、メディアの煽りが政権を短いものとする可能性についてはうなずけるかと。

すでに民主党の是非を横に置き、とりあえず自民党をヒステリックに叩きに叩いておりますね。総裁選挙というものは、報道の中立みたいなやつは適応されず、思う存分好き勝手にできるようで、自民を叩き続けられるということのようです。

民主党が自身の無投票代表選挙のために、これが終わるまで臨時国会の召集に応じようとしなかったことなど綺麗に忘れて、「この時期に辞任し政治的空白を作ったのはけしからん」とNHKまでもがやらかし、目が点に。見事すぎるスルーっぷりは、民主党が可愛そうだと思えるほど(棒

それにしても中共メディアは日本のメディアが完全スルーを決め込んでいるのと違い、過敏にネット輿論反応し引きずられているのが気になるところ。ある種の勢力がネット輿論を後押しでもしているのでしょうか、それとも単に統制が利かなくなってきているのでしょうか。

それにしても凄いね、総裁選挙前だというのに麻生さんの存在感と影響力は。

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posted by タソガレ at 23:33 | Comment(3) | TrackBack(0) | 反日侮日媚日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
中国もこれを機会「反日主義」や「抗日主義」に決別したらいいと思うんですがね。
改革解放に着手できたんだから、大胆な「対日観」の変更を行おうと思えば行えると思いますよ。
今後日本が中国に軍事侵略する可能性は恐らく絶対にありませんし、いつまでも「麻生は右翼」とか「極右妄言」とかやっていても仕方がないと思うんですよね。
麻生さんなんて、ただの漫画好きの口三角の面白いおじさんぢゃないですか?

たまたま今趙紫陽の談話を読んでるんですが、政治的にスタンスを変えなければならないという時に、共産党内部では、旗から見るとちょっと信じがたい様なアホな葛藤が生じるみたいですね。
Posted by ajaj at 2008年09月05日 07:40
訂正
× 改革解放
○ 改革開放
Posted by ajaj at 2008年09月05日 07:42
色々訣別しようとオロオロしている様は伺えるのですが、実際のところどうなのでしょうね。毒餃子ひとつうまく扱えないところを見ると、なかなか難しそうで、無理な話なのかも知れません。

圧倒的多数にとって「今の日本」なんぞ関係ないわけで、もともと素地のあったところに江沢民が集中的に増幅させたことで少数の扇動に簡単にのせられてしまう人民を生み出してしまい、おまけに経済的に下り坂で中華民族として誇り(wに陰りがチラホラする今、トウ小平以上の毛沢東レベルの人物じゃないと急激な方向転換はなかなか難しいのかも知れませんね。
Posted by タソガレ at 2008年09月05日 23:17
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