9月12日付人民日報傘下の『国際金融報』より。
IT業界がしきりに苦境の声を上げているのと比べると、中国の紡績業界が直面している経済的厳冬は、更に現実的だ。9月2日から人民元の対ユーロの為替レートの仲値が1:10の大台を突破し、現在も引き続き元高で、これにより中国の紡績業の輸出貿易の”最後の砦”であるEUが陥落直前になっている。
2005年以来、EUはずっと中国の紡績業の第一のパートナーで、特にアメリカのサブプライム危機が引き起こした世界的な経済収縮後は、人民元は対ユーロの実勢が下落し、EU市場の持続的で力強い成長は、我が国紡績業の輸出にとっての重要性は増していた。9月10日の税関本部の統計データによると、今年上半期、我が国の紡績衣服の対EUへの輸出の増加は凄まじく、173.9億ドルに達し、44%の増加を示している。
短期間の内に人民元の対ユーロの巨大な上昇で、中国の紡績業は手の施しようがなくなっている。中国の紡績業協会副会長・高勇は、もし人民元の対ユーロ為替の仲値が上昇する状況が続くなら、我が国の紡績品衣料のEUへの輸出はある程度の影響を受けるだろう、と以前メディアに述べていた。中国のEUへの紡績輸出の数量の成長率は、今年年内の19.96%から来年は大幅に下落し6.36%となるだろうと予測されている。
中国第一紡績網の編集主任・汪前進は、ユーロの対元の下落により、中国のユーロ圏内への紡績輸出量の増加は4.5%下落し、EU元経済の衰退の衝撃を受け、輸出量の増加は大幅に下落し11.2%となるだろうと分析している。全体的に見ると、中国のEUへの紡績輸出量の成長率は、今年年内の19.96%から来年は大幅に下がり年末には4.26%になると思われる。
EU市場が陥落に直面し、これは以前にも増して中国の紡績業が急速に新興市場へとシフトすることを強いることとなる。ここ数年、中国の紡績業は非欧米の市場の開拓を努力し、アセアン、ブラジル、インド、ロシアなどの人口基礎が比較的高く、消費能力が成長している新興発展途上国が我が国の紡績輸出の主要な動力のひとつに徐々になりつつあるが、世界経済の衰退に伴い、これらの新興市場もまた楽観視できない。
今年になり7ヶ月の間、我が国の紡績業のロシアへの輸出は13.16%ですでにマイナス成長となっており、アセアンへの輸出総額は52.68億ドルで前年度に比べわずか7.74%の成長で、対アフリカ、南米地域への輸出成長速度も一桁を維持するのみで、昨年の同時期に比べてはるかに低い。これに対して汪前進は、「高度成長期を経て、新興市場への輸出はすでに全面的に成長の鈍化という新たな局面に入っていることが明らかに見て取れる」と述べた。
このほか、商務部の情報によると、ブラジル議会が、紡績品に対して輸入の増加量ではなく輸入量に照らして関税を処す措置をすでに可決しているという。同時に、中国で8月1日から輸出税還付が緩和されたことによる圧力、インド政府も9月1日から紡績品の輸出税還付率を調整すると宣言し、税率が引き上げられた品物はまさに中国の紡績業の主要輸出分類である――付加価値の比較的高い弾性糸と弾性塗料の分野だ。業界は、これは中国の主要輸出品である弾性繊維と弾性塗料で中小企業に対して比較的大きな衝撃であると認識している。
国際金融報「我紡績出口“最后降地”欧盟面臨失守」
中国の繊維業界の崩壊なんぞ今更な話のような気がしますが、9月になってからのユーロの暴落によって更に窮地に追い込まれたということのようです。つーか、中国国内13億の市場はどこ行った?
この記事では、元の対ユーロ高しか触れられていませんが、ドルに対する円の独歩高も中国の貿易産業に衝撃を与えておるようです。日本からの輸入、中国からの輸出が割高になっておるということのようです。
更に原油価格の下落に伴い「今こそ国際価格と国内価格との格差を解消する好機だ!」ということで中国国内の油の値段を上げようとう圧力が強まりつつあるようでございます。これに伴い、豚肉価格の大幅な値下がりでCPI全体が下がりすっかり隠れておりますが、電気代など燃料価格のCPIがドーンと上昇しております。
それにしてもアメリカのサブプライム危機の破壊力は凄まじいですね。
そういえばバーバリーが中国に工場を移していたような。どうなったのかな?どーなるのかな?
- 参考
- 富士通総研「中国の輸出優遇策の見直しとその影響 」


