2008年の「外交に関する世論調査」が内閣府のサイトに公表されていたので、データやら諸々を更新しておきます。新たにエントリするほど気の効いた分析なんぞできるはずもないので上書き更新です。
「中国に関する親近感」では、「親しみを感じる」と「どちらかといえば親しみを感じる」を合わせて31.8%(信頼区間95%で±2.1%)、「どちらかといえば親しみを感じない」と「親しみを感じない」の合計が66.6%(信頼区間95%で±2.2%)という結果となっています(信頼区間は筆者が計算)。
共に悪い方へ微増。毒餃子事件やらチベット動乱などマイナスの出来事が続いたことから、もっと悪い方向へ振れるのかと思っていたのですが、前年から大きな変化はありませんでした(「親しみを感じる(小計)」が-2.2%、「親しみを感じない(小計)」が+3.1%)。
「オリンピックがあったにも関わらずこの数字かよ」と±で相殺されたと見るか、毒餃子事件、チベット動乱、長野聖火リレー騒動などの出来事は、日本人の中で想定内、中国だからさもありなん、と達観し、それほど大きなショックではなかったのか、どちらでしょうかね。後者なら、今後のイメージアップは相当難しく、数字以上に中国にとって厳しい結果であると言えると思います。
「親しみを感じる」割合がトップを記録したのは1980年5月の調査で、78.6%をたたき出しております。グラフにもメモしておりますが、この4月にNHK特集「シルクロード」の第一回が放映されております。
99年分から男女別集計も公表されております。
女性の方が厳しい評価。女性相手に一度落とした評判を回復するのは、非常に難しいという結果に。男性諸氏は気をつけましょう(w
親近感に関する質問への回答は、「わからない」を含め5つに分類されております。これを眺めると更に厳しい結果となっていることがわかります。
この中で目に付くには「親しみを感じない」が前回より6.7%も増えていることです(27.5%→34.2%)。「親しみを感じない」と「どちらかといえば親しみを感じない」を合わせた3.1%増より、大幅に伸ばしています。この数字は1978年に調査が始まって以来、最も高い数字でもあります。
「親しみを感じない」とする量は微増でしたが、その質はより悪い方へ軸足を移しているという結果になっています。
また、2008年になり「わからない」との回答が0.9%減って1.6%しかないというのも、現状のイメージでほぼ固定化されつつあるということで、これまた厳しい結果かと。
中国以外の国や地域についても調査しております。
2007年までは「西南アジア」としてインドとパキスタンなどがひと括りにされていたのですが、2008年にはじめて「インド」として独立し調査されております。その結果、「親しみを感じる」が中国とほとんど同じ結果になっております(32.4%で中国より0.6%上回っている)。
現在の日本と中国との関係について
現在の日本と中国との関係についての調査。
面白いにのは、六四天安門事件が発生した89年の「良好だと思う」の落ち込み(-16.2%)よりも、2004年のサッカーアジア杯の時に代表される反日騒動があった04年の方が大きく落ち込んでいる点(-18.8%)。
日中”関係”についての調査なので当然と言えば当然なのでしょうけど、日本人にあのアジア杯時の反日旋風は六四天安門事件に匹敵するほどのショックを与えたということになります。
翌年は中国全土で反日暴動旋風が吹き荒れたのですが、-8.4%に下げ幅は留まっています。下げ止まりと共に「反日の中国」との認識が広く広がり、それほどショックではなかったという表れなのかも知れません。
- 関連記事
- 2008年12月15日「ショック!日本人の66%が中国が嫌いだとぉ」


