12月2日付香港の親中紙『大公報』の記事をば。
金融危機の衝撃と経済の衰退というダブルの衝撃を受け、国際海運業はいったいどのぐらいの造船発注がキャンセルされあるいは延期となったのだろうか、数量と見解は様々である。しかし、シンガポールの郭氏グループが投資しているシンガポール大洋海運(Pacific Carriers)は、市場を調査し、キャンセルされた造船発注数は400隻よりは低く、およそ382隻で、そのうち241隻が乾貨物船であると予測した。中国の造船所がキャンセルされた発注が半分近くを占め、初歩的な試算では、積載量は2,000万トンになるという。
郭氏グループは、東南アジアの豪商・郭鶴年を有し、平洋航運は自前と賃貸をあわせると100隻に達する船舶を保有している。この船会社の商務理事であるキース・デンホルムは、正確な数値を得るのは非常に困難だが、この会社の様々なルートと人脈を駆使し、例えば、中国貿易を経営している商人と接触したり、面談したり、大型ドッグの設備の供給状況、例えば船舶用のホストコンピューターの供給状況などから知ることできたと述べた。彼は、船舶用のホストコンピューターには、船舶の竣工までに建設中から大量の入力を行わなければならないことから、船舶用のホストコンピューターは一般的に納入までの基準日があるのだと指摘する。
乾貨物船は最も多く241隻に達する
多くの中国との主な貿易商品の往来の数字によると、世界各地の造船所でキャンセルされた造船発注量は382隻であることはすでにわかっていた。そのうち乾貨物船が最多で241隻ほどで、総キャンセルの63%を占め、その次が巨大タンカーで69隻で18%を占め、そのほかは27隻のコンテナ船、15隻の原油タンカー、6隻の化学薬品、化学タンカー、そして6隻の多目的船だという。
残りは、18隻の蒸気船、液化ガス船、無ハッチ貨物船、鉱石船、その他が含まれている。
これらの各地の造船所の分布状況から、PCLは、中国のドッグでキャンセルされた造船契約は、乾貨物船が197隻ほどになると考えており、これはスーパー・ハンディマックス乾貨物船が78隻含まれている。残りは、パナマ型が39隻、海岬型が44隻が、間違いなくドッグの造船リストから外れているという。
残りのキャンセルされたものは、ハンディマックス型が12隻、パナマックス型が8隻、ミニ海岬型と超大型鉱石船(VLOC)が12隻だという。
納期から計算すると、キャンセルされた船のほとんどは、2009年、あるいはそれ以降に支払われるもので、この内の相当部分の船体の鋼板は、すでに船体に溶接されいて、一部の船主は酷いところだとすでに2度目の支払いを行っている場合もあるという。2010年、あるいはそれ以降に引き渡される船のほとんどが訂正されたり、すでにキャンセルしたいたりするという。
2010年以降の注文は全てキャンセル
PCLの商務理事キース・デンホルムは、VLCCからVLOCへの改装が本当に行われるかどうか、これが船舶の交易が適切に行われるかどうかのひとつの基準となるかもしれないという。今のところ、少なくとも10隻のVLCCの旧型船がすでに改装市場オペレーションに投入されているはずだという。その他、17隻がドックで改装が進行中だという。また、14隻が予定あるいは船主が改装を計画中だという。彼は、目下信用貸付が収縮し銀行が簡単に貸し出ししない状況であるので、これらの改装船も予定通り改装が行われるかどうか懐疑的だという。
また彼は同時に、改装船の品質にも懐疑的で、かつてVLOCに改装された船が、ある港から2回航行した後、現地港湾当局部門の船籍国の規定により拘留され検査されたことがあると語った。
大公報「全球382艘新船訂單被取消」
日本造船工業会の資料によると2008年(1月〜6月)の中国の受注数(541隻)の世界(1,708隻)に占める割合は3割ほどなので、キャンセルの半数を中国が占めているということは、中国が先行してキャンセルされているということになります。バブルの箇所から弾けていっているということでしょうか。
- 日本造船工業会「造船関係統計データ」
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