12月10日付『人民日報』の論評記事をば。
ロシア大統領目でベージェフは、12月4日から5日までインドを公式訪問した。露印双方は、空間、軍事、原子力エネルギー、観光、金融などの領域の協力で10項目の合意に署名した。この中には、ロシアがインド南部のタミルナードゥ州にあるKudankulam原子力発電所に新たに4つの発電施設建設を含んでいる。現在、ロシアは、この発電所に2基の発電施設を完成させている。貿易方面では、露印双方が2010年までに二国間貿易額を100億ドルにまで増やす計画だ。
メドベージェフは、ムンバイでのテロ攻撃の後、初めて訪れた外国元首となる。ムンバイテロ襲撃事件発生後、ロシア政府は、メドベージェフのインド訪問計画には何ら変更はないと直ぐに公表していた。これは、露印両国が伝統的、そして実際にパートナー関係が深いことを体現している。
ロシアとインドは、伝統的に盟友だ。それぞれの戦略的利益を考慮し、1990年代中ごろから始まり、両国関係は絶えず上昇している。プーチンがロシア大統領となってからは、露印関係は安定的発展を持続していた。2000年、プーチンが初めてインドを訪問し、露印双方は「戦略的パートナー宣言」に署名した。これにより双方の戦略的パートナー関係は、新たなステージに到達した。
新たな国際情勢、特に金融危機を背景とする中において、メドベージェフのインド訪問は、特殊な意義を有している。国際原油価格が最近、急降下し、ロシアの主要な経済的支柱――エネルギーの輸出に対して巨大な衝撃をもたらしている。この経済発展の困難に対応するために、対外的に掘り起こすことはロシアのひとつの重要な措置となっているのだ。そのために、インドとの経済貿易を拡大させることは、メドベージェフの今回の訪問における重要なことなのだ。
原子力エネルギー領域と軍事的領域は、ロシアはインドとの貿易において優位な領域だ。露印が新たに署名した4つの発電施設建設合意は大口契約で、それぞれの建設は20億ドル以上になる。インド首相シンは、双方のエネルギー分野における協力は”新たな一里塚である”と述べ、メドベージェフは、この協定を”二国間関係の新たな1ページを開くものだ”と称した。ロシアは、迅速にインドとの原子力発電所建設に合意したのには、外的因子も関係している。今年10月初め、アメリカ議会が米印民間用原子力協議を批准し、30年ぶりにインド市場に対して原子力技術と材料との開放を許可した。これは、インドが原子力供給国グループの構成国と原子力協力協議を締結できることを意味している。このような情勢の下、ロシアはインドの原子力エネルギー分野における独占状態を享受することができなくなるので、素早く調印するのは当然のことなのだ。
軍事協力は、露印関係の重要な絆である。伝統的に、インドはロシア製兵器の主要な購入者だ。メドベージェフは、今回の訪問において、この分野における協力を相当重視し、軍事協力は、両国協力の最重要分野のひとつであると述べた。取り上げるべきことは、ロシアが売ったインドの武器装備は全て最先端で、ロシアがその他の国家に売った武器と比べると質が一段高いということだ。これも、露印の間が一般的な戦略的パートナー関係ではないことを反映してのことだ。
当然、露印両国間にもいくつかの相違が存在している。例えば今回も”アドミナル・ゴルシコフ”号航空母艦改造費問題が未解決で、ロシアが大幅に費用を釣り上げているために、インド側と合意できていない。
メドベージェフのインド訪問は、プーチンが推進したロシアの大国外交、エネルギー外交、地政学的外交を引き継いでいると言える。インドと伝統的、現実的な戦略的パートナー関係を深化させることは、ロシアのアジア外交における重要な基礎の一つであることは間違いない。
人民日報「俄印推進戦略夥伴関系(国際論壇)」
インドが、日米露の触媒になりつつある、その方向とインドの外交戦略とが一致しつつある・・・ということでしょうか。
ところが、強かなインドは中国とも当然ながら交流を図っております。最近では、ムンバイのテロ直後の12月7日にインドのベルガウムで両国陸軍が「反テロ」を掲げ共同軍事演習を行っておりました。
新華網「中印反恐訓練第一天:太極拳VS印度武術」
この演舞は、インドと中国の共同軍事訓練における風物詩でございます。
「両軍の交流を密に・・」というスローガンとは裏腹に、両国両軍の間の緊張感が透けて見えそうです。
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