と「アメリカの保守派が言っているぞ」という記事を人民日報傘下の『環球時報』の10日付の記事を新華網より。
アメリカ大統領に当選したオバマの就任が近づくにつれて、アメリカの新たな第一期政府の東アジア政策の行方もアメリカ内で議論されるようになり、一部のアメリカの保守派の人々が、次々とオバマに”建議”しているが、その意図は中国を押さえ込むことにある。
アメリカの保守派のシンクタンクであるアメリカンエンタープライズ研究所研究員でアジア問題の専門家ダン・ブルーメンソール(Dan Blumenthal)が8日の文章で、アメリカは日本への第五世代戦闘機であるF-22の輸出を許可し、これによって”重要な同盟国”である日本との関係を再構築し、アメリカのアジアにおける戦略的地位を拡大発展させ、中国に対する抑止力を維持するようオバマに建議したと述べている。
ダン・ブルーメンソールのこの文章は、『我々の日本との同盟を強化せよ』と題されたもので、アメリカンエンタープライズ研究所のウェブサイトで発表されたものだ。文章は、オバマが推進しなければならない一連の外交政策の中で、最重要な長期的な任務は「アメリカとアジアにおける重要な同盟国である日本との間の関係を修繕することである」と語っている。ダン・ブルーメンソールは、アメリカの政策決定者たちも常々、このことを”当然だと思っている”が、日本はアメリカのアジアにおける戦略的地位を保持する要なのだと考えている。
文章は、ブッシュ政権初期の頃は、日米同盟は活力を取り戻す勢いがあったが、”ブッシュが中国政府へ傾倒する態度が東京の政策決定者たちに警戒心を引き起こし”、日本メディアに関係が”下方スパイラル”していると思わせたとある。
ダン・ブルーメンソールは、オバマは現在、日本との同盟関係を修復する機会とアメリカのアジアにおける地位を強化することのできる機会を有しており、それは「我々が第五世代のF-22戦闘機を日本に売れば可能だ」と思っている。「今は、アジア勢力のバランス問題を討論すべき時ではなく、行動すべき時なのだ」という。
アメリカは、現在のところ唯一第五世代の戦闘機F-22とF-35とを商業生産しており、F-22は法律によって輸出が禁止されているが、ダン・ブルーメンソールは文章で、オバマがF-22を日本に輸出すべき理由を列挙している。文章には次のようにある。「日本の航空領域における優勢な地位を保持知るためには、東京は中国のスホイ-30の性能を超越する戦闘機が必要である。F-22の射程、ステルス性、速度や偵察能力において、匹敵するものはいない」、「F-22は2010年に生産停止される可能性がある。中国の航空戦力の成長に伴い、米軍はアジア地域における航空の優位を非常に憂慮するようになるが、日本へF-22を輸出すればF-22の生産ラインを保留することができて都合がよい」
また、ダン・ブルーメンソールは、このことによって韓国を怒らせたり、”中国との軍事競争が加速する”といったことを気にする必要はないという。彼は、アジアでこのことによって”軍拡競争”が起こる可能性があるが、中国はすでにこの競争から離脱していると述べている。「過去数十年の間、中国は南シナ海に1,000発を超える巡航ミサイルと弾道ミサイル、300機の先端戦闘機を配備している」、「このため、米日同盟の任務は、地域全体の政治的システムが中国の統治を被ることがないようにすることなのだ」と語っている。
文章の最後で、米日同盟を正常化するだけで、アメリカとその盟友は、引き続き”共通の利益”の問題の中に中国を押し込め続けておくことができるのだと述べている。
オバマの就任が間近に迫るにつれ、アメリカの対中タカ派の人々も東アジア問題について、新たな第一期政権に”意見”を発表することに力を入れている。これより前、保守派であるダン・ブルーメンソールは、”軍事を建設することで台湾海峡の平和とすることを放棄するよう”、かつて中国に要求していた。これらと同時に、日本も最近、新たに”防衛大綱”を制定し、日本のメディアは、如何にして経済が急速に成長している中国の軍事的勃興に対応するかが、日本の”優先課題”であると報じている。
新華網「美専家"建議"向日本出售F-22戦机遏制中国(環球網)」
F-22の輸出を阻止しようと韓国ロビーも頑張っているみたいね。
この記事で紹介している文章がこれ。
新華網の記事は、上記の文章をほぼ全て伝えていますが、伝えていない点をいくつか箇条書きに。
- 日米関係が冷え込んだのは米国の中国への傾倒と北朝鮮政策が原因
- 日本へのF-22の輸出は、生産ライン(95,000人の雇用)を維持し米軍の経費削減にもつながる
- 日本のF4ファントムの生産が10年ほどで停止する
- 反対者は日本からの情報漏えいの危険性を指摘している
- それは冷戦的思考で新た場防衛政策実施のために思考を変える必要がある(?)
この保守派の意見とやらが、どの程度の影響力があるものなのか知りませんが、オバマ政権誕生を控え各方面が活発にロビー活動を行っている様が伺えます。



タソガレさんもウォッチしていると思うのでタイトルだけ。
オバマ氏「米中発展へ全力」=国交30年で胡主席に伝言
1月12日20時25分配信 時事通信
<海賊対策>中国海軍の駆逐艦が台湾船など護衛
1月12日22時0分配信 毎日新聞
台湾狙うミサイル部隊を配置転換、平和ムードさらに演出へ―中国
1月12日16時59分配信 Record China
流れは中国側に大きく傾いています。
一部保守派に日本に配慮するような発言もありますが、本当にごく一部で、大勢は中国との関係強化でアメリカは一致していると思います。
たとえ日本との関係が悪くなったとしてもです。
中台共闘体制による尖閣周辺油田開発、それに伴う日本との関係悪化、日本の仮想敵化、朝鮮半島統一か、それに近いような共闘体制による日本の仮想敵化。
米中がアジア問題、それに留まらず世界的に問題に対処する関係になった場合、日本の立場はちょうど6カ国協議の日本の立場の様に、孤立した傍観者となる可能性が高い、しかも日中紛争戦争には、アメリカが日本の安全保障政策から手を引いた状況下で対処しなければいけない。
それがオバマ政権以降での対日、対中政策になっていくと思います。
相当厳しい未来が日本に待っていると考えざるをえません。
失礼しました。
読み間違いですね、退役ということですね。
> 丸さん。
ひとつの秩序が崩れつつある時代ですから、日本を含めこれからの選択は今まで以上に難しいでしょうね。
方法に違いがあるでしょうが、アメリカにとっては「”共通の利益”の問題の中に中国を押し込め続けておくこと」が、民主共和両党にとっての対中姿勢の基本じゃないでしょうかね。
アメリカメディアを眺めているわけではないので、このあたりの空気は全くわかりませんが。
商船の護衛の件、混乱しているみたいですね。
護衛されたとされる商船は、台湾の会社が所有するリベリア船籍の船で韓国の会社にリースし軽油を輸送中だったとか。
中共解放軍が指定した台湾関連船舶の護衛申請窓口を経由したものではなく、申請ルートが不明。
民国政府当局が会見しているのだけど、「護衛申請があれば欧米艦隊への護衛要請や様々な方法で対処する」と歯切れが悪かったりします。
民進党を中心に台湾も護衛艦を派遣すべきだとの声が上がっているようですが、どうなるでしょうかね。
http://tw.news.yahoo.com/article/url/d/a/090113/5/1cw6r.html