西側の政治制度なんぞ糞食らえ!@呉邦国

2009年03月16日

前回に極簡単に触れた、呉邦国が9日に行った政治報告について。

中国の政治改革の停滞が鮮明になってきた。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の呉邦国委員長は9日、西側諸国の多党制や三権分立の採用を拒否し、共産党の指導体制を強化する方針を表明。景気減速を踏まえ社会安定を最重視する姿勢を明確にした。

「中国は大国で、共産党の指導がなければ四分五裂になる」。呉委員長は9日の活動報告で、かつての最高指導者、トウ小平氏の言葉を引用して結束を求めた。約1時間の演説で「共産党の指導」に言及したのは19回。国務院(政府)と最高人民法院(最高裁)、最高人民検察院(最高検)も共産党の指導の下にあり「西側の三権分立とは異なる」とも力説した。(北京=佐藤賢)(07:00)

日本経済新聞「中国、政治改革の停滞鮮明 「共産党の指導強化」

3月10日付『人民日報』より呉邦国の活動報告を伝える記事から、この件に関連する箇所のみを。

この1年で全人代自体をしっかりと強化する

全人代常務委員長・呉邦国は9日午前、第11期全人代二次会議で全人代常務委員会工作報告で、今回の全人代常務委員会は高度に自身の建設を重視し、思想政治の建設を第一とし、正確な政治の方向性を堅持する、これをもって人大の各工作を行うようにと述べた。

呉邦国は、正確な政治の方向性を堅持することは人大をしっかりと行ううえでの根本であると述べた。人大の工作を正確な政治的方向性を持って行うこと、この最も根本的なものとは、党の指導を堅持し、人民を主とし、法治を拠り所として国家を有機的に統一することで、核心は党の指導を堅持することだ。人大およびその常務委員会は、法に則り集団として職権を行使し、集団として問題を決定し、正確な政治的方向性を堅持することを皆が共に等しく把握しなければならない。人大工作において、中国の特色ある社会主義の道を堅持し、人民代表大会の制度を堅持改善し、更に一歩、我が国の人民代表大会制度と西側資本主義国家の政治体制の本質的区別を認識しなければならない。

まず、人民代表大会と西側議会の本質的区別を十分に認識しなければならない。我が国の政党制度は、これは中国共産党が指導している多党合作、政治協商制度であり、西側の多党制ではない。中国共産党は指導の核心であり、執政政党であり、各民主党派は参政党である。県郷の人大代表は、選挙区により直接選挙によって生まれている。県級レベル以上の人大の代表は、ひとつ下の級の人民代表大会の選挙によって選ばれ、選挙単位によって代表団が組織され代表大会に参加している。我々の人民代表大会には、議会党団は存在せず、同様に選挙区でも活動を行ってはいけない。代表大会や常務委員会、あるいは専門委員会に関係なく、党派によって議席を割り当てるようなことはしない。我々の人大代表、常務委員会構成員、専門委員会構成員は、共産党員だけでなく、民主党派の構成員、あるいは無党派の人々が、人民の重大な使命を負っており、全員が中国共産党の指導の下、法に則り職責を履行し、人民への奉仕のために、根本的利益が一致しているのだ。

二つ目に、人大や”一府両院”の関係と西側国家の国家機関の間にある関係との本質的な区別を十分に認識しなければならない。我が国は、人民代表大会が統一的に国家権力を行使し、”一府両院”は人大から生まれ、人大に対して責任を負い、人大の監督を受けている。他国機関の分業との違い、職責の違いは、全て中国共産党の指導の下において、各自の職権の範囲内で、中国の特色ある社会主義サービスの建設と発展のために、党の路線方針の政策や憲法法律を徹底的に実施しているところで、西側の”三権分立”とは違う。人大は、党の主張と人民の願いを根拠とし、法律を制定し、決議を可決し、国家の大方針を決定し、同時に”一府両院”を法に則って行政しているか、公正な司法であるかを監督し支持し、各国家機関の協調し効果的に工作を展開できるよう保障し、人民が賦与した権力を真に人民の利益のために用いるよう図っている。

三つ目は、人大代表と西側議員との本質的区別を十分に認識しなければならない。我々の全国人民代表は、各地区、各民族、各方面からなっており、更に人口の少ない民族も少なくとも1人の代表がいて、広範な代表性を有しており、西側議員のような某党某派を代表したものではない。我々の人大代表は、生活は人民の中にあり、人民群衆と密接に連係を保持している。我々の人大代表は、各自の持ち場を有しており、党や国家の方針政策、憲法法律の徹底的実施状況について最も深く体現し、現実生活の中の実際の問題について最も深く理解しているのだ。我々の人大代表は、会議の方式を通じて法に則り職権を行使しており、それぞれの代表が直接問題の処理を行うようなことはなく、各級人大常務委員会弁事機構が、代表の集団を手助けしサービスを行うのだ。

呉邦国は、人大工作の正確な政治的方向性を堅持することの核心は、党の指導を堅持することであると述べた。中国共産党は、中国の特色ある社会主義事業の指導の核心である。党の指導は、強まることはあれ、弱まることはない。人大の各工作は、全て党の指導を強化し改善するのに役立たねばならず、党の執政党としての地位を強固することに役立たねばならず、党が人民を指導し効果的に国家を治めることを保障するのに役立たねばならぬのだ。

呉邦国は、中国の特色ある社会主義政治発展の道は、中国共産党が指導し中国人民が選択した我が国の国情に合致した唯一の正確な道であり、我が国の社会主義政治を発展させる唯一の正確な道でもあると述べた。我々が政治体制改革を深化させることは、人民代表大会制度を含む社会主義政治制度に内在するもの自体を改善し発展させることを不断に推進することなのだ。積極的に、政治的文明の有効な成果を含め、人類社会が創造した文明の成果を参考にはするが、西側のようなものコピーするようなことは決してなく、政権交代可能な多党制、”三権分立”、二院制を掲げることも絶対にない。

呉邦国は、この1年、常務委員会は重点的に思想政治建設を強化すると同時に、能力と風格、制度の建設に力を入れると述べた。第一に、職務履行育成訓練を強化する。第二に、工作方式を転換する。第三に、工作制度を改善する。全国の人大機関は、積極的に、科学的発展観を深く学習し実践する活動を展開し、サービスの科学的発展を以って、集団として媒体となり手助けとサービス保障のレベルを引き上げるよう努力し、突出した問題を真に解決する存在として、工作を健全に改善する長期的に有効な構造を築き、素質の能力を建設することを機関幹部人材育成を全面的に強化することを重点とし、学習型機関創設と和諧機関の創設に努力し、幹部職工員の積極性、主導性、創造性を十分に動員し、機関に喜ばしい変化が発生させるようにしなければならない。

人民日報「呉邦国在十一届全国人大二次会議上作的常委会工作報告(摘登)

昨年の工作会議の報告でも三権分立や両院制を否定していましたが、今年にように執拗に西側の政治制度と比較し、その違いを明確に説明した上で否定していたわけではありませんでした。

ここまで強く西方民主化への動きを牽制し、否定し、中共指導体制の強化と思想的統一を謳いあげるのは、敏感な記念日が重なっているということと、経済不況による社会的混乱、地方政府の暴走、そして現状への不満を吸収する形で零八憲章が広がることに対する危機感を、中央当局が相当程度持っているということなのでしょうね。

おまけ:麻生総理に聞く(09.03.15)

テリーさんは演じている部分が大いにありそうですが、もう少し時間的に遠慮できなかったものかと思ってしまいます。麻生さんに否定的な人は「よく言った」と思うのでしょうかね。

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posted by タソガレ at 23:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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