例のNHKスペシャルの偏向問題について24日付の台湾『中央社』の記事をば。
8,300名あまりの日本人が「日本放送協会(NHK)」が4月5日に放送した日本の台湾統治の歴史特別番組が、極めて歪曲的な違法行為であるとしている。これらの人々は、東京地方裁判所に集団訴訟し巨額の賠償金を要求する予定だ。
「日本李登輝友之会」事務局長・柚原正敬は24日、台湾中央社に対して、NHKが放送した番組「アジアの『一等国』日本最初の殖民地台湾」の内容が事実に反し、極めて悪質で、この番組は日本の放送法と受信契約とに背いており、8,391人が精神的被害を受けたとし、東京地方裁判所に訴訟を起こすつもりであると示した。
柚原正敬は25日午後、日本司法記者クラブで記者会見を開き、訴訟提出の理由を説明する。
8,391人が、NHKに1人当たり1万円、合計8,391万円、およそ2,894万台湾ドルの賠償を求める。もちろんこの人数と賠償額は、東京地方裁判所が受理した集団訴訟案件における新記録である。
柚原は、今回の訴訟は東京が主であるが、今後は日本各地で訴訟する予定であると語った。その他、台湾の「友愛会」も日本李友会を通じて、NHK会長に対して抗議し訂正を要求し、24日に抗議文をNHKにすでに送付している。
日本の「台湾研究フォーラム」会長・永山英樹は、NHKのこの特別番組に関して、現在も放映されており、台湾研究フォーラムと「日本李登輝友の会」等は、三度の大規模な抗議行動をすでに行い、そのほかにも各地で抗議行動が行われていると述べた。
5月中旬、多くの日本の民間団体が連名で、産経新聞に「NHKの大罪」と題した全面広告を掲載した。
NHKは6月17日に自身のウェブサイトに、番組の製作過程の説明と、抗議者達が提出した質問に対する説明とを掲載した。この説明の最初で、大変多くの方から番組に対する批評があったが、大変感動した、非常に優秀な報道であったという当初もあったと記している。
中央社「NHK殖民台灣史節目惹爭議 8,300多人將提告」
もうひとつ、台湾の聯合報の25日付の記事をば。
日本のNHKが日本の台湾統治を振り返る番組が論争を引き起こしているが、その主な原因は、NHKは当時の日本が台湾で犯した過ちを検討することを口実とし、偏向した検証を行ったことで、日本の視聴者に台湾は反日であると思わせ、台日関係を不利にすると一部の台日の人々が思ったことにある。
中央社の報道によると、日本台湾研究フォーラム会長・永山英樹は、この番組が紹介した写真に、「人間動物園」というような刺激的なテロップをつけ、1910年にロンドンで開催された英日博覧会で、日本政府が台湾のパイワン族を帯同させ「見世物」としたと形容したが、パイワン族は、飛び跳ねる伝統舞踊と模擬戦闘を行ったもので、これは現在の日本の相撲や伝統的舞踊である歌舞伎の海外公演のようなものだったのだと語った。
評論家の櫻井よし子は、この番組の「人間動物園」という言葉は、日本政府が使用した言葉のように人々が誤解する可能性があると述べる。番組全体については、「歴史歪曲報道の連続だ」という。
4月に出版された「週刊新潮」は、番組の中で何度も登場した87歳の台湾人・柯コ三も非常に憤慨しているという。番組の中で彼は取材を受けた際、当時は合格することが難しかったエリート学校である「台北第一中学」(現在の建国中学)に進学し、日本人が多数を占める環境の中、彼は差別を受け、彼に対して偏見を持つ者がいたと語っている。例えばお弁当に蒸し豚やあんかけ豚を笑われたという。
番組の中では彼は非常に反日であると思わせたが、彼は取材を受けた際に、日本の台湾統治は、プラス面が50%、マイナス面が50%だと強調し、差別を受けたことは確かであるが、日本は台湾に非常に多くの文物を残し、日本の教育がなければ、今日の自分はないと述べた。
彼は、日本を批判した部分だけを切り取りNHKが放送するとは思ってもいなかったと述べ、非常に驚いている。
「台湾人の反日情報だけを抜き出しNHKが放送したのなら、台日両国関係に影響しないわけはなく、番組の背後に中国の意図、台日を離間しようという意図があるのではないか」と柯コ三は憂慮し語った。
前総統府国策顧問・金美齢も「週刊新潮」の中で、「『偏向番組』の一言しか形容しようがなく、日本は未だに自らを加害者とする自虐史観から抜け出せていない」と語っている。
東京在住の親台の日本女性は、この番組の内容は「むちゃくちゃ」で、日本が台湾人を奴隷にように扱ったかのようだという。このような番組は、台湾人は実は反日であると人々に簡単に思わせるもので、彼女の親台の心を粉々にするものである。
聯合報「檢討當年日本錯誤… NHK觸地雷」
NHKが6月17日にサイトに公開した説明は下記。
日本のメディアがヒッソリと沈黙する中、この件に関して22日にサーチナが面白い論評記事を報じております。
東京の大久保にあるお気に入りの台湾家庭料理の店にいったとき、そこで客の台湾人らと昨今の日台関係について議論になった。ある民進党支持者の台湾人企業家はいう。「日本は台湾を見捨てようとしているのか。あの番組をみればそういう気がする」。あの番組とは、NHKのシリーズ「JAPANデビュー」の第一回「アジアの“一等国 ”」である。
(中略)媚中派と呼ばれるNHKが中国からなんらかの利益供与をうけて、日本人の対台湾世論の操作を請け負った、などと陰謀論を言うつもりはない。しかし台湾については、単に表現の自由で片づけられない、日本の安全保障と台湾の未来という切実な問題が絡むということを知っていてこの番組を作ったなら、「公共放送」の皮を被った亡国のメディアといわれても仕方ないだろう。
サーチナ「いまだに続く台湾番組への抗議 NHKは亡国のメディアか?」
(執筆:中国ウォッチャー 三河さつき)
拙ブログでは完全に乗り遅れてしまっていたこの件、実は問題となっている番組を未だに見ていなかったりもします。件の番組の存在を大きく騒がれるようになってから知り、また番組を見る前に批判内容を斜め読みしたこともあってか、どーも見る気がしないのです。有志の方が問題点をわかりやすく短時間にまとめられた動画もあるようですが、これにも手がどうしても伸びません。・・・いけませんね。
NHKの問題となっている番組については見ていないので論じませんが、NHKに限らず、この件に対する日本のメディアの姿勢が空恐ろしく、背筋に寒いものを感じます。
サーチナの記者さんは、「台湾は中国に事実上、併呑されかけている危機的状況
」が抗議が大きく長引いている背景の一つと述べられていますが、もうひとつのより大きな背景として日本国内の既存メディアへの不信感が挙げられると思います。
NHKの対応のまずさが火に油を注ぎ、またこれをスルーする日本のメディアの姿勢が、更に油を注いでいるというのが現状でしょう。
首相の漢字の読み間違え、バー通いを連日叩き続け、与党の疑惑には名前を大きく出し、顔に絆創膏を貼っただけでリンチのように叩き、野党の疑惑には「国会議員」とし名前を伏せる。こういったことによって積み重ねられてきた不信と不満の矛先が、台湾問題、歴史問題を起爆剤としてNHKに偶々矛先が向いたということなのでしょう。聯合報の記事の表題にあるとおり、「NHKが地雷を踏んだ」のです。
ちなみに今回の史上最大の集団訴訟は、大陸でも報じられております。
- 環球時報「NHK播放日本統治台湾紀録片遭到日右翼起訴」
記事表題から想像できる通りの記事でございます。NHKの問題の番組を「客観的」とし、「右翼」がワーワー言っているとしながらも、反日キチガイ紙にしては抑制されているような気もします。
不思議なのは、この記事が東京発ではなく、台北発である点。国籍欄に「台湾」の記載を認めた出入国管理法の改正法案が衆議院を通過したことを伝える記事も、なぜか駐台北記者の手によるものだったりします。東京駐在記者は何やっとるかぁー!日本のメディアが取り上げないからといってサボってちゃいかんよ(w
- 環球時報「日本要将在日台湾人“国籍”改為“台湾”」
参議院では、大陸への友愛を優先し否決されるのでしょうかね。





NHKの件の番組、ぱっと見にはさして反日過ぎる印象は持ちませんでした。
しかし、調べていくうちに「やらせ」とかが多々有ったようですね。
NHKの卑怯さは、事後処理の悪質さです。
台湾へ出向いて見苦しい嘘を繰り返しているようです。
さすがにこの情報を得た時には、些か腰が抜けましたでござる。
1/2【松浦芳子&柚原正敬】NHK「JAPANデビュー」問題検証[H21/6/25]
http://www.youtube.com/watch?v=nT6GwYMhhcc&feature=channel
お久しぶりでございます。
昨日、「JAPANデビュー、第4回 軍事同盟 国家の戦略」をながら見ではありましたが、見ました。
日本の思惑への言及が薄いように感じましたが、興味深い点もありました。
それでも台湾の回は、やはり未だに見る気が起きないのですけど(w
> NHKの卑怯さは、事後処理の悪質さです。
これがNHK特有の卑怯さとは思えないところがなんとも残念なところではあります。
核開発などで何かと話題に上る北朝鮮と台湾の以外な関係をまとめてみましたので
ご参考まで。
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2004/00241/contents/500.htm
http://72.14.203.104/search?q=cache:Dgo-61n9W8sJ:nippon.zaidan.info/seikabutsu/2004/00241/contents/500.htm+%E6%A0%B8%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9%E3%80%80%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%80%80%E6%9D%8E%E7%99%BB%E8%BC%9D&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=2
日本財団 図書館
1997/06/10 世界週報
必ずしも足並みがそろわぬ米側の対応
加えて、四月一二日、李登輝総統は、イギリスの賓客との会見の中で、
北朝鮮問題とそれに関する台湾の対応策に言及したといわれる。
だが、かねてから話題となっていた台湾の核廃棄物を北朝鮮で処理する問題については、
既述のギングリッチ米下院議長ですら李登輝総統との会見で抑制を促したもようである。
http://ritouki-aichi.sblo.jp/article/31540733.html?reload=2009-08-27T15:15:16
愛知李登輝友の会ブログ
2009年08月23日
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