中共は衆愚に陥りつつあるのか

2009年07月04日

香港紙『明報』の1日付のコラムをば。

今日は中共結党88周年記念日で、中共総書記・胡錦濤は、昨日の政治局グループ会議の席上で「積極的に党内民主建設を推進する」と提案したことが、全7,400万党員へのプレゼントであるとするなら、工業情報化部が、新たに販売するパソコンに対する「緑の堤」強制インストールの実施をしばらく見合わせると宣言したことは、全13億人民に対するプレゼントであろう。

当局の勧告を聞き入れる姿勢の反映

先送りを決定しただけで、「緑の堤」の強制インストールの実施が取り消されたわけではないが、全国のネットユーザー、パソコンメーカー、社会輿論、そして国際社会の呼びかけに対するひとつのプラスな反応であり、支持がない政策や措置に対して、当局は独断専行することなく、勧告を素直をに聞き入れたのだ。同じようなことは他にもあった。昨日、北京の国務院報道弁公室のブリーフィングで、中共中央党史研究室副主任・李忠傑も「今後、群衆の公認が幹部を選抜し任命する際のひとつの重要な原則となる」と宣言した。彼が漏らしたところによると、今年の5月、中共中央組織部は、組織工作に対する満足度の調査結果を公表したという。8万近くの中央機関、省、市、県、郷、村の各レベルの幹部と群衆から無作為サンプル調査し、幹部選抜任命に対する満足度が67.04%、不正防止と更正に対する満足度は66.84%だった。

官員審査は徐々に透明化されている

内地の国情を考慮し、自由な環境である香港の世論調査と比較しても、上述の結果は明瞭とは言いがたい。一昨日の中共政治局会議で、審査内容、審査様式、審査方法、審査結果を更に公開し、審査工作の透明度を増し、特に「群衆の満足度を評価審査での分量を増やす」必要性があるとする『党政指導グループと指導幹部の評価審査システムへの意見』が可決された。

胡錦濤は、「人民の支持があるかどうか、賛成があるかどうか、喜んでいるかどうか、承諾しているかどうかを考慮し方策を決することを堅持」しなければならないと何度も強調してきた。これも「人を以って本となす」ということだ。残念なのは、非常に多くの部門、地方の施政が、このようなものとは縁遠いことだ。

「七一」は、内地と香港とでは、異なる記念日ではあるが、変化と希望が漲る日である。

孫嘉業

明報「中國評論:中共黨慶 胡總有禮

法治という言葉がこの文脈の中で出てこないところが『明報』の限界なのでしょうか。

官吏登用に当っては民衆の”満足度”を考慮する分量を増やせ、という論評記事を2日、『人民日報』が報じております。

ある程度、系統化された制度を導入しようとしているようですが、大衆の満足度とやらをどのように考慮するつもりなんでしょうかね。

もうひとつ1日付の『苹果日報』より。

内地では販売されるパソコンに緑の堤フィルタリングソフトの必須インストールが今日から始まる予定であったが、ネットユーザーの強烈な反対によって、ついに実施の先送りが宣言された。これは、強姦しようとした官員を刺殺した河北省の女性・ケ玉嬌への声援に続く、内地のネットユーザーの勝利である。しかし、天涯、凱迪などの内地で人気のある掲示板では、緑の堤に対する批判は早々に削除されており、もちろん先週正式に逮捕された反体制派の劉暁波の話題もだ。これは中共の監視の効果だろうか?それとも別の嵐の前の静けさだろうか?

日々動員機能が明らかとなる

内地のネットユーザー数はすでに3億を突破しているが、ネット上に言論の自由はなく、ネット上での言論によって当局に逮捕されたユーザーはすでに60人以上で、当局は、掲示板やブログを遮断し削除する技術はどんどんと進化しているが、中国のネットユーザーの言論もどんどんと大胆になってきており、だんだんと熱心に政治事件に参加する勢いを改める術がなく、笑いと怒りとの方式で時事を風刺するコメントがどんどんと流行りつつある。先日、上海で13階建ての高層住宅が倒潰すると、ネットユーザーは「建っているのがマンションで、倒れたのが緑の堤」と揶揄している。

これと同時に、ネットユーザーの動員機能は、日々顕著となっており、民間の政治活動に対する影響力も日々突出しつつある。ケ玉嬌事件の中で、ネットユーザーは、コメントで声援を送ったり巴東にまで行ったりしたことは、ケ玉嬌を殺意ある殺人罪による告訴から、刑事罰を免除させたキーとなり、一種の質的なレベルアップを果たしたと言うことができ、イラン大統領選挙後の改革派による抗議デモのようで、ネットユーザーのパワー、民主的パワーをはっきりと示したものであった。ネットは、一種の政治の道具として、その威力は戦時中の銃器にも劣らず、中共当局を恐れさせ、発狂させ、内外の強い反発を顧みず、「国家政権転覆扇動罪」容疑を以って『零八憲章』の署名運動発起人の一人である劉暁波を見せしめにしようとしたのだ。

筆者は早くから、専制政治の司法の不公平、ネットの不自由、言論の不自由に対して、ネットユーザーは少しずつ突破し、ひとつずつ敵地を攻略していくしか術はないと指摘してきた。当局が強制的に緑の堤のインストールを決定してから、ネットユーザーは様々な方法でソフトウエア問題を検証し、法律や道徳的側面から決定の合法性、公正性を疑問視し、ついに当局に譲歩させたのだ。劉暁波が正式に逮捕されてから、海外からの声援の波は次々と押し寄せているが、内地のネット上には新たな抗争動員の波が形成され、自由を獲得できるかどうかの試練となっており、困難は次々と現われるが、我々は期待を以って見つめている。

新世紀新聞網「李平:网絡民主譲中共抓狂(苹果日報)

ネットでの騒動によって当局が振り回される出来事は、ここ数年多発し、徐々にエスカレートしてきており、最近では官吏の私生活をネット上で暴露し糾弾するという事件が相次いで発生しておりました。

そういった中で、上記記事が触れているケ玉嬌事件が発生します。

事件を簡単に説明すると、巴東県政府の幹部3人に強姦されそうになったところ、ケ玉嬌が抵抗し一人を殺害してしまい、自首し逮捕され、その後、事件のもみ消しとケ玉嬌を悪玉に仕立て上げる過程がネット上に暴露され、膨大なケ玉嬌支援の声がネットを越え寄せられ、この圧力に押され、当局は彼女を「刑事免責」として釈放してしまった事件。

事件の是非は別にして、一連の出来事は、香港紙が言うように独裁政権であるにも関わらず独裁権を振るうことができなくなりつつあることを示す事例なのでしょうかね。そうであるならネット世論とやらの圧力が、政治局会議にまでその影響が及んだということになるのですが・・・・、そこまで弱体化しているとは思えないのですが、振り回されているように見えるのも確かで、もし制御不能で衆愚に陥りつつあるのならちょいと恐ろしい。

最後にネット上で当局を揶揄した作品をひとつ。

Grand Theft Auto 4」という、えらく自由度が高いゲームがあります(ストーリーそっちのけで遊べる)。乱暴に説明すると、舞台であるアメリカの某所で暴力を含め何でもありで自分の地位を高め保つというゲーム。ゲーム自体の自由度だけでなく、PC版ではユーザーがプレイヤーの服装や自動車などを自作できたりする自由度もあったりします。ちなみに販売には年齢制限が課されています(18歳以上)。それだけ何でもありのゲームだということです。

で、このゲームに悪名高き「都市管理員」のコスチュームと自動車のスキン(Mod)が公開されたようです。主人公に城管のユニフォーム着せ、城管のパトカーで町中で暴れまわることができるという寸法です。

当然の如くデモ画像は露天商をボコボコにするシーン(w

このスキンを捜してみたのですが、残念ながらすでに削除されているのか発見できませんでした。紹介している記事に添付されている画像がどれも同じなのでネタなのかも知れません。

グランドセフトオート IV PC版 【日本語マニュアル版】
サイバーフロント
おすすめ度の平均: 4.0
5 このCGは特筆もの
4 よく確認を〜。
3 まずまず
4 グラフィックはいいんですが。。。
2 こういうこともあります。

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posted by タソガレ at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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