我々の共通の敵は中共だ@ウイグル大弾圧

2009年07月09日

中共からダライ・ラマと並ぶ”テロリストの首謀者”と祀り上げられてしまっているラビア・カーディルさんが6日、ワシントンDCで声明を発表したものを「真silkroad?」さんが和訳し紹介されています。一節を引用してみます。

中国政府はその武力だけを全ての異論派に対処するために行使するという政策を変更しなければなりません。ウイグル人、チベット人そして漢人はすべて中国政府の政策の犠牲者です。中国政府がその市民との対話に従事せず、力の支配の代わりに法の支配を用いない限り、中国における本物の平和はありません。

真silkroad?「7月6日ラビア・カーディル記者会見、ナショナルプレスクラブ
Uyghur American Association「Statement of Rebiya Kadeer at July 6 press conference on unrest in Urumchi

RFAの特約評論員の論評記事をば。

7月5日、新疆ウルムチで煙がたちこめ、火の手が上がり、銃声がし、再び重大な流血事件が”圧倒的に安定”し”隆盛”な中国で発生した。何時ものように、中共当局は暴力事件の原因、行動、責任の全てを少数民族(ウイグル人)に被せている。

一晩で156人が死亡し、1,080人が負傷したというこの数字に人々は驚いたが、これは中共当局の発表にすぎない。国連人権事務署は、事件での死亡者数の多さに対して”戦慄を覚えた”という。ウルムチであの晩、一体何が起こったのだろうか?

単にウイグルと漢の民間衝突であるのなら、数時間であのような死傷者が多くなるとは想像しがたく、もしこうであったなら、政府は少なくとも重大な失職の責任を負わねばならないのだが、事件後、当局にこのような素振りは見えず、引責辞任した官員もいない。

ウイグル人による主導的な暴力であったのなら、死傷者は漢人が主であるはずだが、海外のウイグル人は、死傷者の絶対的多数がウイグル人であると述べている。この非難に対して中共当局は沈黙し、死傷者の民族を明らかにしてもいない。

ウイグル人が武装し政府に対峙(武装蜂起)したものであったのなら、死傷者の中に中共公安、武警、軍人などが相当数含まれているはずなのだが、状況はこうではなかった。中共軍警の発砲は、絶対に自衛からのものではない。

一般の漢人が暴力を主導していたのなら、ウイグル人が多く死傷することになる。そうであるなら、当局が追及する対象の主は漢人ということになるのだが、当局が逮捕し追及したのは、ウイグル人であった(すでに1,434人が逮捕されている)。

純粋な民間衝突、ウイグル人主導による暴力、ウイグル人による武装蜂起、一般漢人主導による暴力の可能性などが排除さ、必然的に導き出される推論は、多くの死傷は、当局による武力鎮圧の結果であるということだ。今回、中共は、ウイグル人街で”暴行破壊掠奪放火暴力事件”が発生したとしたが、”暴行破壊掠奪放火殺人暴力犯罪”と定義しておらず、もし本当にウイグル人が血生臭い事件を主導したのなら、中共が”殺”の一字を省くことは絶対にない。くしくも”殺”は、ウイグル人にあるのではなく、中共側にあることを露呈してしまった。

基本的な結論として、2009年新疆で中共は大虐殺を行ったのだ!これは”六四”に続く皆殺しであり、2度のチベット事件の後、中共は再び戦慄の殺人事件を起こしたのだ!

これまでと同様に中共は、「これは海外から指揮、扇動されたもので、国内の具体的な組織が実施、計画された組織的な暴力犯罪である」と言い張っている。しかし、海外のウイグル組織は声明を発表し、これを否定するとともに、抗議の原因は、漢人による経済的機会、文化、宗教などへの過度な統制に対してウイグル人が徐々に不満を持つようになったためであると指摘した。

実際に、1万人以上のウイグル人が、ウルムチの街頭で訴えたことは単純明快で、”6.26”広東省韶関のウイグル漢衝突事件に刺激され、当局の処理を不満に思い、当局に真相の究明と犯人の処罰、ウイグル人の権益の維持を要求したのだ。中共は軍警を派遣し、平和的に訴えていたウイグル人を蹴散らし逮捕し、ウイグル人からではなく、中共が発砲し鎮圧し、この行程は、中共の本性と合致し、中共の神経過敏で、過度に反応する心理状態とも合致する。

海外のウイグル人の共産軍が「自動小銃で掃射した」という説明は、大げさなものではなく、数時間のうちに多くの死傷者を出した事実を説明したものではなかろうか?中共軍警が発砲した後、ウイグル人が暴力的反抗を行ったこと部分があったことは排除しない。しかし、スパイ大隊を派遣し、挑発し暴力を引き起こし、民衆の平和的な陳情を汚し、”暴力を鎮める”ことを名目とし、虐殺を行ったのかもしれず、これは中共の一貫した手口ではなかったろうか?20年前の”六四”の虐殺のように、1989年と2008年の2度のチベット事件のように、今回の新疆事件も依然としてそうだったのだ。

20年間、中共の指導者達は頭を切り替え、民主の抗議に対する鎮圧のプロセスを変えることを願ったが、中南海は改めることなく、”進歩”したのは、鎮圧の手段だけで、更に素早く、更に効果的になり、1989年の北京のように2ヶ月近く抗議が続くことがなくなり、2008年のラサのように1週間近く抗議が続くでもなく、ウルムチの抗議は始まった途端に中共は完全武装の軍警を出動させ、発砲し鎮圧し、”厳しく素早く”なったと言える。

国際社会でさえ反応できず、世界の主要なメディアは簡単な報道となって真相を知ることができず、これは中共の迅速な鎮圧がもたらした効果だ。事態を引き伸ばさず、国際社会に晒されず、国際社会の輿論が形成されず、非難を招くことは決してない。迅速に鎮圧してしまえば、如何にしてこの事件を定義し描くかは、中共の思いのままなのだ。このため、国際人権組織は、事件の展開について独立した公正な調査を呼びかけている。

新疆から遠く離れた広東省韶関の”6.26事件”を振り返る必要がある。ウイグル人が漢族の女性工員を”強姦”したというデマ(政府側は”からかった”と称している)が、漢人のウイグル人へのリンチを引き起こし、漢ウイグルの両族の大規模な武装闘争となり、現地の漢人の多数勢力がウイグル人を取り囲み、6月25日の22時から26日の朝6時まで暴行が続いた。2人のウイグル人が死亡し、多くが負傷した。

映像は、漢族が、鉄筋、消火菅、消火栓、レンガなどあらゆる物を手に持ち、反対側ではウイグル人は、ナイフを持って抵抗している様子を写していた。目撃者によると、地面にはウイグル人の血で赤く染まり、人の形をした大きな血痕が数十箇所あったという。次の日、旭日工場に100人ほどの清掃工員がやってきて、血痕を綺麗に洗い流すのに2時間を費やしたという。ネットユーザーは、これは民族衝突ではなく、民族の怨恨による殺人だ!とコメントしていた。

恨みによる殺人、その通りだ。実際に、恨みによる殺人に参加した普通の漢人は、被害者でもあるのだ。中共の長期的な民族差別政策の被害者であり、中共の長きに渡る敵視宣伝の被害者なのだ。

中共の抗議事件の定義について述べてみる。漢族地域で抗議が発生した場合は、暴行破壊掠奪放火殺人があるなしに関わらず、一律に中共は”群体性事件”と称し淡白化する。例えば、今年6月に江西省南康で発生した1万人の抗争、湖北省石首の5万員の暴動、そして広東省韶関の”6.26事件”、いずれも中共は単に”集団暴行事件”とだけ称し、”暴力犯罪事件”と称することを避けている。

少数民族地域で抗議が発生した場合は、一律に中共は”暴行破壊掠奪放火の暴力犯罪事件”、あるいは”暴行破壊掠奪放火の暴力犯罪事件”と定義し、数名の少数民族が単に平和的に訴えていたとしても、”暴行破壊掠奪放火殺人”がなかったとしても、中共は、刑事罪名を利用し、民族問題を水に流し、歪曲し、覆い隠すために”暴行破壊掠奪放火殺人”を生み出す必要があるのだ。

今回の新疆事件を例にしても、当局はウイグル人が街頭による”暴行破壊掠奪放火という深刻な暴力犯罪事件”であると定義たが、7月7日、1,000人以上の漢族が棍棒や鉄パイプを手に持って街頭に現われると、”数人が棍棒を持ち”、ウイグル人を殴ったり、ウイグル人の商店を襲撃したり、投石したりしたが、当局は催涙弾を使って退散させただけで、政府の代弁者は、これらの漢人の行動に対して厳しい非難を行わず、尚且つ”暴力犯罪”とも定義していない。(実際は、事件発生後、漢族やウイグル族ではなく、血生臭い鎮圧や一方的なメディアの宣伝、暴力の誇張といったこと、大多数の死傷者がウイグル人であるにも関わらず、中共が選び放送し拡散した死傷者のシーンや写真は、漢族の被害者だけだった、といった責任は、全て中共当局が第一に負うべきものだ。一部の海外の華人らも、これによって感情的になっている。)

ダブルスタンダードなやり口は、中共指導者の暗黒面、そして彼らの腹の中にある極端な人種差別主義を反映したものだ。長い間の妖怪化、中共によってチベット人やウイグル人は”野蛮人”、暴力の化身にされてしまい、漢人の前に現われたのだ。気づかないうちに、人種差別と人種への憎しみという種が隠された偏見を漢人は身に着けてしまったのだ。

漢人同胞がはっきりと理解しなければならないことは、民族問題は、中国のその他の問題と同じように、民主制度の下で、平和的で、オープンに、平等に、尊重と善意の対話と協議を通じてのみ、公正で公平な解決が為されるということだ。責任を負う国民として、あらゆる暴力に非難に反対し厳しく批判しなければならない。これらの暴力は、少数民族のものであろうと、漢族のものであろうと、そして政府当局によるものでもそうだ。

漢人同胞が更にはっきりとさせておかなければならないことは、漢人自身が中共の圧迫を受けているということだ。人種を恨んでいては、中共に利用され、人種の怨念による殺し合いの犠牲となるだけだ。60年の間、漢人は中共の迫害と虐殺を受けてきたが、決してチベット人やウイグル人(全て挙げないないが)に劣っているわけではない。専制腐敗集団として、中国のあらゆる災いの源は中共であり、チベット人、ウイグル人の敵であるだけでなく、漢人の敵でもあり、中華大地の56の民族の共通の敵なのだ。

RFA「陳破空:新疆到底発生了什嘛?

昨年の聖火リレーとともに世界中を駆け巡った漢族愛国合戦を見せ付けられた今となっては絶望的になりますが、在外組織からでも徐々に連係できれば、と思います。

上記記事にあるように89年の天安門や昨年のチベットと違い、今回は抗議即武力弾圧が決行されております。現場が暴走したようにも見えますが、「日々是チナヲチ」さんが「ウイグル弾圧:今年で55周年。民族衝突より「漢人vs漢人」かも。」の中で指摘されている「こんな場所で埋もれ木になるのは御免だ」という心情にカラクリがあるのかも知れません。

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posted by タソガレ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ウイグル・新疆・中央アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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