7月3日付の新華網の記事をば。
米国競争力委員会とDeloitte&Toucheが6月24日に共同で発表した報告の中で、今後5年で中印が世界の製造業の競争力の1位と2位となるのは確実だろうと述べている。いつも中国の経済発展に伴う問題について注目しているインドメディアは、中印の製造業の将来の話題を集中的に取り上げるようになってきている。
『新印度時報』は、中国の経済発展は加工工業を基礎としているので、独立した刷新的な技術と能力が欠乏していると指摘している。自らの製品に市場での競争力を持たせるために、中国政府は長期間にわたり、人為的に人民元を低く抑える措置を行ってきた。しかし、このような方法は結局長続きできず、中国は市場の需要に照らして人民元の価値を決定しなければならなくなり、中国製品の競争力は風前の灯となるだろうという。このアナリストは、中国経済は人民元の価値が上昇すると共に競争力を失い、印度経済は内需による成長の方が優勢なので、中国の経済的地位に取って代わり。最終的には中国を上回り、世界の製造業の中心となるだろうと自信たっぷりに語っている。
このほか、インドの『経済時報』は6月24日の報道で、”2010年世界製造業競争力指数”の調査結果が5年後のインドの経済競争力は中国に追いつくとはっきりと示していると報じた。インドのこれから5年の高成長は、更に強い基礎に支えられ、研究開発の実力は21世紀の新たな形の製造業の核心となる要素と見られており、プロジェクト、ソフトウェア、技術といったあらゆる方面の能力も非常に強いという。
1980年代、中国はまず経済改革を行い、計画経済が市場経済に移行し、モデルチェンジ国家として先行し優位に立てた。インドは、長期間にわたり計画経済体制に傾倒していた国家で、1991年にようやく経済改革を行い始めた。このため、長い間、国際投資、市場、人材の獲得などといったあらゆる分野で、インドは常に中国の巨大な圧力を感じてきた。これが、インドの経済学会が過度に中国に対する研究を行っている重要な原因なのだ。
しかしながら、インドの経済学会は意図的か、無意識なのか、ひとつの事実を見落としている。それは、インド経済は構造的に中国経済と非常に大きな違いを有しているだけではなく、規模と絶対値においても中国経済よりもはるかに小さいのだ。ここ数年、アメリカなどの西側諸国は戦略的要求から、インドを支え続け、西側メディアもインドへの賛歌を大合唱している。同様に、西側は中印両国に対してダブルスタンダードで接しているという事実がある。例えば、インドのルピーは、国際金融危機以降ずっと対米ドル緊縮政策を実行しているが、これに対して誰も異議を唱えず、中国の人民元を攻撃している。
中国が経済的潜在能力を解き放つごとに、現在の世界では、次々と大企業が加工業の基地としてインドに眼差しを向けるようになっている。これは中国の製造業のコストが上昇したために、インドがグローバル企業にとって投資先の代替地として有望視されているのだ。しかし、インドには致命的な欠陥がある。インフラ設備の建設が脆弱で、道路や電力といったハードパワーの欠落にとどまらず、政府の事務効率も低いのだ。そのほか、インド経済の規模は中国の4分の1しかないのだ。実際、インドは今まで世界の製造業の中心となるような経済発展の段階を今なお経験しておらず、インドは世界の製造業大国としての道を歩む際、必ずや中国が経験したような同じようなリスクを経験するのだ。
そのほか、インドは西側の自由な政治体制を実行しており、党派が乱立し、労働組合が多く、このような体制は労働者の利益を保証するという面においては一定の作用を発揮するが、これらは投資者や多国籍企業が最も避けたいと願っているものでもある。経済発展において最も必要なことは、労働者の賃金の低さではなく、安定した適切な環境なのだ。インドは、この方面においては常に非難を受けてきている。例えば、先月のインド航空界の大規模なストライキによって、国内線、国際線の数百の便が影響を受けた。ストライキといった定期的に発生する事柄以外に、社会の不安定性からも、インドが安定した製造業大国となるという予想に疑問符がつく。
(本紙インド記者・胡唯敏)
新華網「印媒稱:中國制造業缺乏創新 印將取代中國(國際在線)」
「インドの経済力、影響力は小さい」のだろう?、なのに「インドもー」、「ルピーもー」と叫ぶのは、どこぞの某与党みたいで、みっともないので止めた方がいいですよー。
「俺たちは1980年代に経済改革を成し遂げた。インドは1991年と後発だぜ。やーい、やーい」というのも無様だから止めた方がいい。
米商務省の対中貿易データを4月分まで更新しました。





