前々回(反日侮日の引き潮かな)に31日に行われる胡錦涛の重要講話とやらで靖国神社参拝を直接批判するようなことはないなどと書きましたが見事に予想が外れ、靖国神社参拝を行っている間は首脳会談に応じないと明言しました。
中国訪問中の橋本龍太郎元首相ら日中友好7団体代表は31日、北京の人民大会堂で中国の胡錦濤国家主席と会談した。胡主席は小泉純一郎首相の靖国参拝を改めて批判したうえで「日本の指導者がA級戦犯をまつる靖国神社に再び参拝しないと約束すれば、首脳会談をいつでも開く用意がある」と表明。橋本氏は「日本に対する一つのメッセージとして率直に受け止める」と答えた。胡主席が靖国参拝と首脳会談の開催を明確に関連付ける発言をしたのは初めて。
こと 胡主席が日本の政治家と会談するのは、昨年5月の武部勤・自民、冬柴鉄三・公明の両党幹事長以来。会談には自民党の高村正彦元外相、民主党の岡田克也前代表らも出席した。胡主席は小泉首相が靖国参拝を「心の問題」と主張していることに対し「個人的な気持ちもあるだろうが、被害国の国民の気持ちも尊重しなければならない」と批判した。
(以下略)
Yahoo!ニュース「<胡錦濤主席>「靖国参拝しないなら首脳会談開く」と表明(毎日新聞)」
胡錦涛をかいかぶり過ぎていたというか、中共の対日外交がここまで硬直してしまっていたのかというのが正直な感想です。「あー、やってもたよ」といった感じです。
中共側にどのような判断があったのかわかりませんが、「もうこれからずーと日本の首相と会談を行わなくてもいいや」とでも思ったのでしょうかね。もう靖国に縛られて身動き取れなくなり、中共の選択肢はゼロになってしまいました。対日動脈硬化が進み、あとは脳卒中が起きて倒れるだけという状態です。
上述した毎日新聞の記事に「個人的な気持ちもあるだろうが、被害国の国民の気持ちも尊重しなければならない
」とあります。この部分、「会談には応じない!」という意気込みとは裏腹に「頼むよ・・・」という声が聞こえるような気がするのですがどうでしょうか。この胡錦涛の声、新華社や外交部、人民日報、中国青年報では今のところ報じていません(表題以外全部記事内容は同じ)。
今回の胡錦涛の講話を報じる中国青年報の記事の表題が「中国政府ははるかに高度な戦略的見地と長期的視野から中日関係を見ている」とあり笑ってしまいました。
4月1日付の人民日報には、この講話だけではなく橋本龍太郎氏ら日本側の声など胡錦涛以外の発言を掲載しています。この記事にある日本側の声を抜粋して抜き出してみます。
人民日報「以文促信 以経促政 以民促官」
- 日中友好7団体は、障害と困難を克服し両国の協調関係を発展させるために両国間の3つのファイルの原則を守り、深く歴史の教訓を吸収し未来に向かって積極的に向上するように努力する。4月16日に70社の企業からなる大規模な経済代表団を率いて北京、安徽、上海を訪問する(橋本龍太郎)。
- (日中友好議員連盟の)会員総計は346人で最大規模の国会議員の組織である。重要なことは、両国民に対して日中友好が双方にとって有利であり、中国が安定的に発展することは日本にとっても役立つということを知らしめることである(高村正彦)。
- 日中関係の発展促進には言葉上のやり取りだけで停滞するのではなく、実際の行動で示すことが必要である。両国メディアが相手に対して客観的になり、誤解を与えないような報道を心がけることを望む(平山郁夫)。
- 日中国民の友好な感情は低下し偏狭なナショナリズムが我々の直面しているすべての問題の課題だ。軍人の交流を強化することも重要であると思っている(野田毅)。
- 現在メディアは、派手な出来事報道することに関心を払っており、目新しいことを報道することに熱中し、中日友好は目新しさがないと考え報道しない。これには問題があって、このような方法では公衆に対してよくない影響を与えるということに関心を持っている(辻井喬)。
- 今後の日中経済界は省エネ、環境保護、工業用水の再利用などの方面で協力を強化すべきで、我々はできるだけ支持と援助を提供する(千速晃)。
- 私の息子は国会議員であり日中友好議員連盟の事務局長で、日中両国の人民の友好を望んでいる(林義郎)。
民主党前々代表の岡田さんの声が・・・ない(笑)
中共にとって都合の悪い話は削除しているのかも知れませんが、上記のような発言だけであったのなら、やはり彼らは媚中と呼ぶにふさわしい集団であると思います。
この記事は表題にもなっている通り、民間主導で友好関係を発展させようという中国人民対外友好協会の言葉で終わっています。これが今回の胡錦涛の対日姿勢に対する答えでしょうね。台湾に対する態度と同じというところでしょうか。
これ以外に人民日報は橋本氏の記者との質疑応答を掲載しています(橋本龍太郎談日中関係:以和為貴 以経促政)。この記事でも”政冷”が”経涼”を引き起こすのではなく、民間交流を活発化させることにより政治的交流を促そうという論調になっています。しかし、政治と経済を完全に分離するのは難しく、政治的関係の改善が必要であるとも発言したとあります。
更に人民日報は、中日友好協会会長の宋健の論評記事を掲載しています。ここでも民間(経済)主導で政治的交流を促すという論調なのですが、その根底に”3つの政治ファイルを基に”などと言っています。中国側が民間なわけがなく、これは日本の民と中国の政の交流を深め、日本の政を孤立させるという方向へ導くということです。今後「以経促政 以民促官」は外交部の記者会見などでも多く使われるようになるでしょう。
これらの記事は、政治的決着は諦めたことが中国経済界に動揺が走ることに対する配慮だと思います。経済が冷え込むようなことはないから、安心しろよということでしょう。裏を返せば、それだけ中国経済界に動揺があるということの表れだと思います。
また、宋健の論評記事の中で小泉さんの靖国神社参拝は「中日関係の”政治的”基盤を破壊した」と表現しています。「経済的基盤は壊れていない(はず)」ということです。
最後に今回の談話を受けての日本政府の反応を。まず、小泉さん。
小泉純一郎首相は31日夜、中国の胡錦濤国家主席が、小泉純一郎首相が靖国神社を参拝しなければ首脳会談に応じる考えを示したことに対し「靖国参拝するから首脳会談に応じないというのは、私はいいとは思っていない」と批判した。
首相は「どこの国(同士)でも一部の意見の違いや対立はある。それを乗り越えて友好関係を発展していく方がいい」と反論。胡主席が靖国神社のA級戦犯合祀を問題視していることに関しては「(私の参拝は)それとは関係ない」と強調した。
首相官邸で記者団の質問に答えた。
(共同通信) - 3月31日20時52分更新
Yahoo!ニュース「胡主席の会談拒否を批判 首相、靖国参拝めぐり」
いつもと変わらず、ブレのない反応です。
麻生さんの反応。
外務省「3月31日付け外務大臣会見記録:日中関係」
- 記者
- 橋本龍太郎元総理大臣を団長として日中友好7団体が北京を訪れていまして、今日、胡錦濤国家主席と会談します。日本の政治家と胡錦濤主席が会談するのはおよそ一年ぶりになるのですが、今回の議員外交に、どういった進展なり、関係の改善を期待されますでしょうか。
- 麻生外相
- 期待をされますでしょうかと言われれば、日中友好の促進に役に立っていただけるというのは大変有り難いと言う以上、結果が見えない限りは何とも言えません。
胡錦涛謁見、首脳会談そのものが目的ではないということです。媚中団はそのあたりを勘違いしているのでしょうな。
今回の胡錦涛の談話、日本のマスコミで大きく扱ってもらうことを狙っていたのでしょうが、読売新聞による上海領事館員自殺事件のスクープや民主党前原代表の辞任騒ぎで存在が薄くなり、自らの首を更に絞めるだけの結果となり中共にとってなんら利するところがなかったのではないでしょうかね。






「なーに,返って免疫力がつく」
参拝中止までして,一体何を会談したいのでしょうか?
必要なら,事務レベルで調整していれば十分.
まあ,試掘でもはじめて,
「会談したいなら,開発を中止せよ!」くらい言ってやろうか.
おっしゃるとおりですね。
今回の重要講話とやら、トップである胡錦涛が直接靖国参拝に触れたということ以外目新しいところがなく「また言ってるよ」程度の印象しかありませんでしたね。胡錦涛の背中を押した勢力がどこなのか興味がありますが。
しかし今回の講話であえて注目すべき点を挙げるとすれば、トップの胡錦涛が靖国に直接触れることによって中共が対日外交について簡単に後戻りできない状況に自らを追い込んだということではないでしょうかね。
日本メディアはポスト小泉への圧力などと言っていますが、それ以上に中共自身の対日外交に対する選択肢を狭めてしまったわけです。靖国参拝を行っている限り中共指導部は首脳会談を開きたくても開けないわけです。中共は、当面日中首脳会談を開かなくてもOKと判断したわけで今後、数十年にわたり首脳会談が開かれない可能性もあります。これは留め置くべきことではないでしょうか。
無視するのがよいと思う。日本はなにもしなくても困らない。へんに動くと良くないと思います。三顧の礼という言葉が中国にありますし。すぐ動くと、中国では馬鹿と思われます。
中共が困りだしているかどうかはともかく、中共の指示通りに日本が安易にホイホイ動かなくなったことに戸惑っているのではないでしょうかね。日本は何もしなくても中共が勝手に踊っている状態。どこまで踊り続けるのか、もう少し眺めていたいですね。
でもですよ、国内の貧困層人口がほとんどのうどの大木ですから、ブッシュに会って、世界の現実を知ることになるんじゃないですか?
米中会談、楽しみですね。会談後の共同記者会見はあるのでしょうかね。あるのならアメリカの記者たちがどのような質問を行うのか楽しみです。