中朝首脳会談

2010年09月02日

中朝首脳会談の様子を伝えた新華網の記事をメモ。

新華網北京8月30日(記者・劉東凱、譚晶晶)8月27日、中共中央総書記、国家主席・胡錦濤は長春で、朝鮮労働党総書記、国防委員会委員長・金正日と会談を行った。胡錦濤の招待に応じ金正日は、8月26日から30日まで中国に非公式訪問を行い、吉林省、黒龍江省の視察を行った。

会談で胡錦濤は、中共中央を代表し金正日の再訪中を熱烈に歓迎し、朝鮮側の甘粛舟曲の大土石流災害発生後の慰問電報に対して感謝を示し、最近朝鮮の一部地域で発生した洪水被害に対して心からの慰問を示した。胡錦濤は、現在の中朝両国は各領域、各部門、そして国境の省道の交流合作がよりいっそう活発となっており、双方は朝鮮半島と地域の問題において密接な疎通と協調を保持していると指摘した。中国側は朝鮮側と一緒に努力し、中朝友好合作関係を心から維持し発展させたいと願っていると述べた。

胡錦濤は、中朝両党両国関係強化の為に、双方がしっかりと以下のいくつかの工作を行うよう提案した。一、ハイレベルの往来を引き続き保持すること。密接なハイレベルの往来は中朝関係にとって不断に前へ発展させるのに非常に重要である。双方の指導者は引き続き様々な形式によって常に疎通を保持しなければならない。二、経済合作を推進すること。WIN-WINの経済貿易合作を拡大し深化することは、両国人民の根本的利益に合致し、中国側は朝鮮側と政府が主導し、企業を主とし、市場運営を行い、WIN-WINを原則とする、経済貿易合作の発展を努力する。三、戦略的疎通を強化すること。世界と地域の形成は常に深刻で複雑に変化しており、中朝は重大な問題が及んだ際、十分に、深く疎通することは、北東アジア地域の平和と安定、共同発展を促進するのに非常に重要なことである。

金正日は胡錦濤の暖かい招待と手厚いもてなしに感謝し、胡錦濤の両党両国関係の評価と両国関係強化に関する提案に完全な賛同を示した。金正日は、中国東北地域は中朝友誼の発祥の地であると述べた。今回の訪問を通じて我々は、両国の先代の革命家が自らの手で生み出した中朝の伝統的友誼は貴重なものであることを再度深く感じた。当面、双方が各領域各部門、そして国境の省道の友好交流合作を強化し、両国の青少年交流学習を重視し、朝中の伝統的友誼の不断の前への発展を推進しなければならない。

両国指導者はお互いに国内状況や成長構想を報告しあった。胡錦濤は、朝鮮人民が経済建設の方面においてなしえたことに対して積極的に評価し、間もなく開幕する朝鮮労働党全国代表者会議が成功することを希望した。

胡錦濤は、経済建設を中心とすることを確固不動と堅持することが、社会主義の近代化と各事業の全面的な発展を推進し、不断に民生を保障し改善することとなる、これは中国の改革開放30数年から得た一つの基本的な経験であると協調した。経済の発展は自力更生でなければならないが、対外合作も切り離すことはできない。これは時代の潮流であり、急速な国家発展の必須の道である。中国側は、朝鮮側の安定維持のための経済発展、民生改善への積極的な措置を尊重し支持する。

金正日は、改革開放後に中国は急速に発展し活気に満ち溢れたと述べた。私はこの歴史過程の目撃者だ。これは中国の党と政府が打ち出した東北地域などの老朽化した工業基地の振興や西部大開発戦略が、地域の協調と発展を実現し、社会主義和諧社会建設の方針と政策が大変正確であったことを十分に証明するものである。中国共産党の指導を信じ、中国人民は必ずや”十一五”計画を勝利のうちに成し遂げ、順調に”十二五”計画に着手し、新たな偉大な業績によって中国共産党成立90周年を祝うこととなるだろう。朝鮮は当面、経済発展、民生改善に力を注ぎ、中国側との交流合作を強化することを希望する。

両国指導者は、朝鮮半島情勢と共に関心事である世界と地域の問題について深く意見交換を行った。胡錦濤は、国連安保理が”天安号”事件に対して議長声明を発表してから、朝鮮半島情勢にいくつかの新たな動向が出現したと指摘した。朝鮮半島の平和と安定を維持することは人心の向かうところである。中国側は、朝鮮側の半島情勢緩和し外部環境を改善するための積極的な努力を尊重し支持し、関係各方面に引き続き朝鮮半島の平和安定と半島の非核化という旗幟を高く掲げ、当面の緊張状態を緩和させるために出来るだけ早く六者会談を再開し、朝鮮半島情勢が少しずつ動き出す積極的な努力を推進するようにと主張した。金正日は、中国の六者会談と朝鮮半島の平和安定維持への積極的な努力と貢献とを高く賞賛した。彼は、朝鮮は半島の非核化を堅持するという立場に変わりはなく、半島情勢が緊張することも願っておらず、中国側と密接な疎通と協調を保持し、早期の六者会談再開を推進し、朝鮮半島の緊張した状況を緩和し、朝鮮半島の平和安定を維持することを希望していると示した。

会談後、胡錦濤は金正日の訪問を歓迎する宴会を開いた。

訪問期間中、金正日はまず、吉林省の吉林市と長春市、黒龍江省ハルピン市を訪れ、機械製造、軌道交通、化学工業、食品加工会社、農業プロジェクトを視察し、省市や企業の責任者の説明に耳を傾けた。金正日は、吉林は私がかつて住んでいたところで、今回再び訪問し、この巨大な変化と素晴らしい発展を目の当たりにし、深い揺さぶられ非常に感動したと述べた。東北地方は朝鮮と隣接しており、山河の様子が近く、工業構造も似ている。朝鮮側は、東北地域との交流合作を強化せねばならず、中国側の方法と経験とを真摯に研究しなければならないと述べた。

中共中央書記処書記、中央弁公庁主任・令計画、国務委員・戴秉国、中央国家機関の関連部門の責任者、吉林省、黒竜江省の参加したそれぞれの関連活動の責任者が視察に同行した。

朝鮮国防員会副委員長・金永春、党中央書記・金己男、党中央部長・太宗秀、外務省第一副相・姜錫柱、国防委員会副委員長・張成澤、朝鮮党中央部長・洪錫享、金永日、金養建、黄海北道党委員責任書記・崔竜海、平安北道党委員責任書記・金平海、慈江道党委員責任書記・朴道春らが金正日の訪問に随行し関連活動に出席した。

新華網「胡錦濤同金正日在長春舉行會談

今年5月に行われた中朝首脳会談の様子を伝える新華網の記事をば。結構違う。

新華網北京5月7日(記者・銭[tong])中共中央総書記、国家主席胡錦濤の招待に応じ、朝鮮労働党総書記、国防委員会委員長・金正日は5月3日から7日まで中国に非公式訪問を行った。北京滞在中、胡錦濤は金正日と会談、そして歓迎宴会を行った。中共中央政治局常務委員、全人代常務委員会委員長・呉邦国、中共中央政治局常務委員、国務院総理・温家宝は、それぞれ金正日と会見した。中共中央政治局常務委員・賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康は、それぞれ金正日の視察に同行、あるいは関連活動に参加した。

会談の中で、胡錦濤は中国の党、政府、そして人民を代表し金正日の中国際訪問に対して熱烈な歓迎を示し、朝鮮側が青海省玉樹で発生した強烈な地震の直後に送った慰問電報に対して感謝を示し、朝鮮側が上海万博を積極的に支持し参加したことに対しても感謝を示した。胡錦濤は、中朝の伝統的友誼は両党両国、そして両国民の貴重な財産であり、中朝友誼を時代と共に発展させることを推進し、あわせて代々伝えていくことが双方の歴史的責任でもあると述べた。ここ数年、中朝関係は不断に新たな進展を得ている。特に昨年、両国は中朝国交樹立60周年を盛大に祝い、中朝友好年の一連の活動を成功させ、両国政治交流と各領域での交流合作に大きな作用をもたらした。中朝友好合作関係を強化し発展させることは中国の党と政府の確固不動の方針である。我々は終始、戦略的高地と長期的視野で、両国関係を推進、維持し、朝鮮側と一緒に努力し、中朝関係が不断に新たな段階へと推し進め、よりいっそう両国人民に幸せをもたらし、この地域の恒久的平和の実現の為に、共同繁栄への更なる大きな貢献を行うことを希望している。

胡錦濤は、中朝合作を強化することは、それぞれの国家の社会主義建設をよりいっそう推進するのに有利で、両国共同の利益を維持発展させるのによりいっそう有利で、この地域の平和、安定、発展を維持促進させるのによりいっそう有利であると指摘した。胡錦濤は、ここで5つの提案を行った。一、ハイレベルの往来を維持すること。二、戦略的疎通を強化すること。双方が随時、そして定期的に両国の内政外交の大きな問題、世界と地域情勢、治党治国の経験など共に関心ある問題について深く疎通すること。三、経済貿易合作を深化させること。双方の政府の関連部門が経済貿易合作の深化について真剣に探求を行うこと。四、人文交流を拡大すること。双方の文化、教育、スポーツなどの各領域での交流、特に青少年の往来を深化させ、中朝の伝統的友誼を次の世代に伝えなければならない。五、双方が世界、そして地域の事務の中で協調を強化しなければならず、それがよりいっそう地域の平和安定を維持することとなる。

金正日は胡錦濤の暖かい招待と手厚いもてなしに感謝し、胡錦濤が展開した両国の実務的な合作への5つの提案について完全に賛同した。金正日は、両国の先代の指導者自らが創造し丹精込めて育んできた朝中の伝統的友誼は時代の風雨という試練を耐え、時代が推移し世代が交代しようが変化することはないと指摘した。昨年両国の各界による朝中国交樹立60周年の一連の祝賀活動を通じて、朝中友誼を新たな歴史的高度へと推し進めた。双方の共同の努力の下、当面双方各領域の友好交流合作に、良好な発展の兆候が全て出現してきている。近頃合意に達した鴨緑江大橋新築プロジェクトは朝中友好合作な新たな象徴となった。WIN-WINの原則に基づき、朝鮮側は中国企業による朝鮮への投資を歓迎し、積極的に朝中実務合作の次元とレベルとを押し上げる。金正日は、朝鮮労働党は常に戦略的高地と長期的視野で朝中関係を眺め把握することを堅持し、強固で発展した朝中関係を継承し続けると決心していると強調した。

金正日は上海万博が無事開幕したことに対して熱烈な祝意を示し、あわせて青海省玉樹地震によって多くの人員が死傷し財産を失ったことに対して再び心からの慰問を示した。彼は、私は中国に来るたびに、中国人民の中国の特色ある社会主義の建設という偉大な事業の中で得た新たな功績に深く感銘させられると述べた。中国発展の成果は朝鮮人民を大いに鼓舞するものである。

両国指導者は、それぞれの国内の経済社会状況をお互いに報告しあった。金正日は、当面朝鮮の各領域工作は、秩序立てて行い、人民の生活水準を不断に高めることが朝鮮党の工作の中心的任務としていると述べた。胡錦濤は、朝鮮の安定維持、経済発展、民生改善における積極的措置を積極的に評価し、金正日総書記を首班とする朝鮮労働党の指導の下、朝鮮人民が国家建設事業の中で大きな業績を得ることが出来るよう祈った。金正日も、胡錦濤同志を総書記とする中共中央の指導の下、中国人民が党の執政能力建設を強化し、科学的発展観を実践し、和諧社会構築という歴史的過程の中で常に新たな偉大な勝利を得続けると信じていると示した。

双方は世界情勢、北東アジア情勢、および六者会談などの問題で率直に誠意をもって意見交換を行った。双方は朝鮮半島の平和、安定、繁栄は中朝両国、そして北東アジア地域各国の共同の利益であるとの認識に達した。双方は、9.19共同声明の立場に基づき、半島の比較かという目標の為に共に努力するとの認識に達した。双方は、六者会談の各方面が誠意を示すべきで、六者会談を進展を推進させるために積極的な努力を行うべきであるとの認識に達した。朝鮮側は、朝鮮半島の非核化を堅持するという立場になんら変化はない。朝鮮側は、各方面と一緒になり、六者会談再開のための有利な条件が創造することを望んでいる。朝鮮側は、中国の六者会談の為の積極的な努力と貢献に対して賞賛を示した。

金正日は、早い時期の胡錦濤の再訪朝を熱心に要請した。胡錦濤はこれに対して感謝を示すと共に快くこの要請を受け入れた。

胡錦濤は金正日を伴い北京博奥生物有限公司を視察した、金正日は視察の際、4年ぶりに中国を訪問し、実際の視察を通じて、中国が関連領域において取得した発展と進歩、特に中国の和諧発展と刷新発展の方面において得た多くの成果を新たに理解し感銘を受けたと述べた。朝鮮人民は中国の国家建設方面で得た業績に誇りを感じる。

呉邦国は会談の際、21世紀となってから金正日の5回目となる訪中に対して積極的に評価した。彼は、中朝国交樹立以来60年の歴史を振り返ると、国際情勢が起伏にとみ激しく変化した60年で、中朝両国人民が共に手を携え共に進み奮闘してきた60年であり、中朝関係の試練と不断の発展を経た60年であると述べた。中朝関係は甲子の年に新たな一巡に邁進し、両国指導者は中朝関係の発展について深く意見交換を行うことは重大な意義を有するものである。双方の共同努力による相互信頼の下、我々は絶えず中朝関係の新たなページを記し続けることができるだろう。呉邦国は、今年開いた両会の関連状況も紹介した。

金正日は呉邦国の中朝関係に対する積極的な評価に完全に賛同した。彼は、朝中関係の全面的な発展は両党両国、そして両国人民の根本的利益に符号し、双方が各領域において友好往来を強化している理由であり基礎でもあると述べた。朝鮮の党と政府は、両国議会が不断に往来と合作深化させることを重視支持することに少しの変化もない。

温家宝は会見の中で、昨年10月に私は朝鮮を訪問し、朝鮮の党、政府、そして人民の暖かいもてなしを受けたと述べた。双方が共に中朝国交樹立60周年を祝ったという素晴らしい印象が残っているという。現在、中朝の各領域での交流合作が活発化しており、金正日総書記の来訪はよりいっそう両党、両国、そして両人民の伝統的な友好関係を深化させることになるだろう。温家宝は、中国側は朝鮮の経済発展、民生改善をこれまでどおり支持し、朝鮮側に中国の改革開放で培った経験を紹介したいと思っていると述べた。中朝経済貿易合作は大変大きな潜在力を有しており、双方が共に努力し、協調を総括し、重点合作項目を積極的に推進し、国境のインフラ建設を加速させ、新たな合作領域と合作方法とを探索し、よりいっそう両国人民を幸せにしなければならないと述べた。

金正日は、温家宝の昨年の素晴らしい朝鮮訪問を愉快に思い出した。彼は、朝中は経済貿易、農業、科学技術、そして関連する重大項目などの領域で不断に合作を強化していることは、朝中友好関係の発展を推し進めることに対して重要な意義を有していると述べた。朝鮮側は中国側と疎通と協調とを強化し、双方の各領域における実務的な合作を推進し不断に新たな重大な成果を得たいと思っているという。

王岐山、劉淇、郭伯雄、令計画、王滬寧、戴秉国ら指導同志がそれぞれの関連活動に参加した。

朝鮮国防委員会副委員長、人民武装部部長・金永春、朝鮮労働党中央書記・崔泰福、金己男、外務省第一副相・姜錫柱、党中央部長・張成澤、金永日、金養建、党中央第一副部長・朱奎昌、国防委員会局長・玄哲海、李明洙、咸鏡南道党委員会責任書記・太宗秀、平安北道党責任書記・金平海らが、金正日の訪問に同伴しならびに関連活動に出席した。

新華網「朝鮮勞動黨總書記金正日對我國進行非正式訪問
  1. 中国側の歓迎が「党、政府、人民」を代表するものから「党」だけに
  2. 胡錦濤の北朝鮮への提案が5点から3点に
  3. 胡錦濤の提案から消えた2点のうちのひとつは中朝の友好関係を次世代に伝えていくこと
  4. 金永春から人民武力部長の肩書きが消えた

最後のは判らないけど、そのほかのものについては天安号事件に対する中共側の不満の表れ以上ではなく大した意味はなさそう。

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posted by タソガレ at 23:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国・北朝鮮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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