政治改革は1度も停滞などしていない!

2010年10月30日

と温家宝を攻撃したと見られている10月27日付の中共機関紙『人民日報』が一面に掲載した署名付き論説記事をば。

27日とは温家宝がベトナムへ向かう前日です。

正しい政治路線で積極的かつ穏当に政治体制改革を推進する

――三、歴史的機会を確実に捉え、全面的に小康社会を建設する

鄭青原

国家がどのような政治制度を実行し、どのような政治発展の道を歩むのかは、結局のところその国家の最大の人民の意志によって決まり、その国家の具体的な国情と歴史文化の条件によって決まるのである。

新中国が成立してから60年あまり、我々はどのような政治の道を歩むべきかについて、もはや明確な回答を得ている。その道とは、幾世代もの人々が苦しい探求の末に凝集したもので、近代中国の100年あまりの歴史的経験を積み重ねたもので、時代の潮流と人民の願望とに順応したものである。

”中国の特色ある社会主義政治発展の道を堅持し、党の指導を堅持し、人民を主とし、法治により国を有機的に統一し、積極的で穏当に政治体制改革を推進し、社会主義政治制度自体を改善と発展を不断に推進する”中国の改革開放と社会主義近代化建設のキーとなる時期における党の十七期五中全会で再びこの政治の道の重大な意義が強調された。これは、中国の特色ある社会主義全体に配置された重要な戦略的部署から発せられたもので、我々が確実に歴史的チャンスをつかみ、改革開放と社会主義近代化事業を力の限り推進する根本的な政治的保証なのである。

社会主義民主政治の発展は、我々の党が終始一貫している努力目標である。既に1979年の時点で、我々の党は社会主義政治制度の改革と改善の必要性を明確に提出し、その後一貫して我々が実施している改革は、政治体制改革を含む全面的な改革であると強調してきた。

30数年来、政治体制改革は我が国の全面改革の重要な構成部分であり、経済社会の発展と共に終始不断に深化し、人民の政治参与の積極性の高まりと共に終始不断に深化し、時代によって変化し続ける主題と共に終始不断に深化してきたのだ。政治体制改革は不断に推進しており、全党全国各民族の創造性、積極性、そして主体性を刺激し、党と国家の活力を保持し、社会主義民主を拡大し、社会主義法制を健全化し、我が国の人権事業を促進し、強力に経済、政治、文化、社会の全面的な協調発展を促進し、社会主義近代化事業の為に制度的支えと法的保障とを提供してきたのだ。

30数年の改革開放の過程を振り返ると容易にわかることは、中国の特色ある社会主義政治発展の道において、社会主義民主と社会主義法治とを巡り、我が国の政治体制改革の歩みは一度も留まることがなかったということだ。我々は経済社会の発展による変化に順応し、人民の政治参与の積極性の不断の高まりに適応し、人民を主とするという根本を保障しながら、党と国家の活力を増強させ、人民の積極性の動員を目標とし、社会主義政治文明を不断に発展させてきた。我々は法による民主的選挙、民主的政策決定、民主的管理、民主的監督を実行し、人民の知る権利、参政権、表現の自由、監督権を保障し、科学的執政、民主的執政、法治的執政を堅持し、政策決定の科学化、民主化を推進し、法による国家事務の管理を最も広範に人民を動員し組織してきた。我々は科学的立法、民主的立法、中国の特色ある社会主義法律体系を創立し改善し、法による行政を推進し、司法体制改革を深化し、社会の公平正義を維持し、社会主義法治の統一、尊厳と権威とを維持してきたのだ。

党の指導体制の逐次規範化、制度化から、党内民主による人民の民主的実践、大胆な構造改革の推進、社会主義市場経済に適応した行政管理体制の改善、指導幹部の終身制の廃止、国家公務員制度の創設、末端レベルでの民衆による自治の実行、都市農村における人口比率による人民代表選挙の逐次実行、公民の秩序ある政治参与の拡大、権力行使に対する監督と制約への強化、腐敗と腐敗防止システムの創設と改善に至るまで・・・・といった政治体制改革の不断の推進は、中国の特色ある社会主義建設の時代の大きな流れを集約したもので、社会主義中国が常に世間を驚かす発展と成果とを生み出してきた原動力でもあるのだ。

ケ小平同志は、国家の政治体制、政治構造が正しいかどうかを評価する上でキーとなるものは3つあると明確に指摘している。第一は、国家の政局が安定しているかどうか、第二は人民の団結が進んでおり人民の生活が改善しているかどうか、第三が生産能力が持続的に発展しているかどうかである。この重要な論点は、上部構造と経済的基礎部分との弁証法的関係を深く提示したものである。新中国成立以来、特に改革開放30数年来、我々の国家が直面した重大な歴史的な変化は、我々の実行してきた政治制度が我が国の国情に合致しており、強大な生命力を擁しているということを十分に証明している。

政治体制改革を不断に深化させることは、社会主義制度に新たな生命力を活力を与えることで、社会主義制度の政治的優勢を更に一歩発揮させることとなる。――既に広範に民主を発揚させており、また高度の集中を実現させることができ、人民を主とする権力の保障を適切に行え、更に最大限社会資源を集中させることができ、国家効率を高めることができている。98年には洪水と戦い、ブン川地震、北京オリンピック、上海万博、国際金融危機の衝撃に応対し・・・・肝心な時、重要な時期に、まさに社会主義制度の政治的優位性、全国各民族人民が一致団結し、一致団結した強力な力によって、我々は自然の脅威への挑戦、経済危機の衝撃、政治的騒動という試練に昂然と打ち勝つことができ、我々は円満に組織することができ、様々な重要な国際活動を見事に挙行できるようになり、中華の大地に奇跡を創造できたのだ。

この点について、たとえ西側の学者であったとしても否定はしない。中国の特色ある社会主義政治の発展の成果は、人類の政治発展、政治文明に対して重要な経験を提供したと言えるのだ。あのようなことは、経済発展の目覚しい成功を得た改革開放の30数年、政治体制改革が深刻に停滞していたといする見方は客観的法則と矛盾し、客観的事実とも符合しないのだ。

当然、社会主義民主政治は不断に発展し、不断に改善の中にあり、社会主義政治文明が簡単に成功するというわけではない。我が国の社会主義民主政治建設は、我が国の経済社会発展の新たな情勢と比べ、人民を主とすることを保障し、社会の公平正義を維持するという新たな要求は足りないところと弊害が今尚あって、依然として不断の改革と改善とが必要なことは無論である。

30数年の改革の探求を経て、我々は政治体制改革方面で貴重な経験を蓄積してきた。我が国の発展の重要な戦略的チャンスの時期に、更に改革開放と社会主義近代化の工程をよりいっそう推進するには、これらの実践をしっかりと総括し長期的に堅持しなければならず、成功経験の法則とも合致することなのだ。これらの経験の最も核心的なことは、政治の方向性を正しく把握しておく必要があるということである。正しい政治の方向性を堅持することによってはじめて、政治体制改革の目標を実現する力を有することができ、党と国家の旺盛な発展と末永い安定の為の強靭な政治的保証を提供できるのだ。

正しい政治の方向性を堅持し積極的で穏当に政治体制改革を推進させることは、確固不動として党の指導を堅持しなければならない。政治体制改革の深化は、党と国家の活力を増強させることによって人民の積極性を動員させることを目標としなければならない。政治体制改革は、党の指導を弱めるものではなく党の指導を強め改善することであり、党の指導を捨て去るものではなく強固にするのに利するもので、党が全てを統括し、各方面を協調する核心的作用であることを堅持し、社会主義民主制度の改善と党の執政能力、執政方式の改善と同じ速度で進め、党が人民を指導する効果的な法治国家を保障するものでなければならない。

正しい政治の方向性を堅持し積極的で穏当に政治体制改革を推進することは社会主義制度を堅持しなければならない。改革は社会主義制度自信を改善し発展させ、最終目標は社会主義制度下で更に社会の生産力を発展させ、十分に社会主義制度の優越性を発揮させ、人民民主の発展に対して十分に我が国の政治制度を発展させ、国家の統一と安全を保障し、経済社会の発展の優越性を促進させることである。政治体制改革は、我が国の社会主義制度を堅持するという前提の下で行われなければならず、我が国の社会主義制度から離反することはできない。

正しい政治の方向性を堅持し積極的で穏当に政治体制改革を推進することは、中国の特色ある社会主義政治発展の道を堅持しなければならない。中国の特色ある社会主義政治発展の道は、我々の党と人民が深刻な総括と調的な実践における表裏両面の経験の基礎の上にあり、中国の歴史と現実との中で確立してきたものであり、我が党と人民が尊重する国情であり、尊重する歴史的な正しい選択なのだ。我々が政治体制改革を推し進めることは、自らの道を堅持しなければならず、決して西側の政治体制方式、多党制による政権交代や三権分立といった衣を羽織ることはできないのだ。

正しい政治の方向性を堅持し積極的に穏当に政治体制改革を推進することは、順番に漸進し、着実に推し進めなければならない。我々のような13億もの人口の大国の政治体制改革は、実際から出発し、我が国の生産体系と生産力の発展に適応し、経済体制改革と対応し、我が国の歴史的条件、経済発展の水準、文化教育水準に適応し、秩序的に一歩一歩展開しなければならず、実際から離脱したり、段階を飛び越えたり、更には見かけだけの空虚なスローガンを叫ぶことなど決してできないのだ。

自らの道を歩む――これは中国が浮き沈み、苦難を経験し到達した真理であり、中華民族が未来へと向かう壮大は発展の指南でもあるのだ。歴史的なチャンスを確実に捉え、正しい政治の方向性を堅持し、積極的で穏当に政治体制改革を推進し、強大な生命力を具有した社会主義民主政治を不断に発展させ、我々は中国の特色ある社会主義の道の上に富強な民主文明和諧的な社会主義近代国家を築き上げる能力を完全に有しているのだ。

人民日報「沿著正確政治方向積極穩妥推進政治體制改革

途中「法治」を何度も「放置」と変換するIMEは反革命分子。

閑話休題。

この記事、以前紹介した深センでの温家宝のケ小平の威を借り、「政治制度改革は停滞してはならない、後退なんぞもってのほか、このままだと破滅の道を歩むこととなる!」と叫んだ談話に「停滞なんぞしてねーよ」と冒頭でやらかしていることから温家宝砲撃の狼煙であると見られているようです。

ぶっちゃけ胡温より、その次の習近平、李克強あたりとの関係が気になるのですが全くのヲチ不足、というかヲチしていないので下種のかんぐりすらできません。

各地で行われている反日デモとの関係と絡めると激しく面白そうなのですが、どーもね。

温家宝のドタキャンで呉儀ばーさんを久しぶりに思い出しました。

ブログランキング ←宜しければランキングに1票をお願いします。

posted by タソガレ at 10:06 | Comment(3) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのTrackBack URL 

この記事へのコメント
流れって…なんだろう…?
Posted by BlogPetのきんとー at 2010年10月30日 15:36
名指しこそされないものの、温家宝マンマークですね。
APECの顔面蒼白もうなづけるかも。
Posted by りえたん at 2010年11月01日 23:42
> りえたんさん。
温家宝の深セン談話、そして「ケ小平の未完の事業を!」と叫ぶ輩たち、そしてノーベル平和賞を多分に意識したものだとは思いますが、次期中国指導部の目指す中国が示された物として眺めても興味深いものですね。
「鄭青原」署名記事は、これだけに留まらず今のところ4つ発表されているようなので、残りもメモする予定ではあります。
あくまで予定です。
尖閣の顛末もまとめておきたいのだけど・・・・

にしても温家宝はなぜに突出していたのでしょうね。
Posted by タソガレ at 2010年11月04日 22:14
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: