中共からの脱出、17歳の尼僧1人が死亡 3

2006年10月16日

先月末に発生していた亡命しようとしていたチベット人が中国国境警備隊に銃撃され少なくとも1人が死亡したという事件について。

前回のコメント欄で果科さんが、この事件を捉えた映像を報じたニュースを紹介くださり、更にその映像を訳してくださいました。それを以下で改めて紹介してみます。果科さん、ありがとうございます。

ニュース映像は「Exclusive footage of Chinese soldiers shooting at Tibetan pilgrims」です。

(銃声)イヌを撃ってるみたいだな。(銃声2発目)

雪に閉ざされた高山を、数十人のチベット人がダライラマに会えることを期待して、静かに歩いていた。登山家が集まっている様子を写すカムコーダーの静穏は、マシンガンによる殺人で破られた。

登山家達は中国兵が射撃姿勢で立っているのを見た。銃弾は人の肉体に当たった。チベット人は地に倒れこんだ。そのうちの一人は逃れたように見えたが、2発目の銃弾で倒れた。

チベット仏教徒達は何事もなかったようにそのまま進んで、振り返ることはなかった。

このビデオは、チベット人から1Km離れたところにいた登山家によって撮影された。彼が見守るうちにもう一人が銃弾に倒れた。

オランダ人とイギリス人の登山家は、この事件にショックを受け口を開くことができなかった。

(白ヒゲの証言)こんなことが身近に起きるなんて信じられない。こんなことをどうして中国人がするのか理解できない。殺す必要なんてないじゃないか。

銃撃を受けたチベット人の一人がトイレに隠れていた。「ダライラマのところに行きたいのか?」「うー」 中国軍から逃げている男が私の後ろのトイレに隠れている。その間にも、もう一人が撃たれて倒れた。5時間以上も経っていた。Serguiは、危険を冒して、トイレに隠れているチベット人に服や食べ物を与えた。

遠くでは3人の中国兵が犠牲者の数を数えていた。

登山家の数を数えに来た中国人に情報を求めたところ、20人いて、うち7人が子供だという。ダライラマの信奉者で、どこかの刑務所に入れられるだろうと聞いた。

中国兵はタバコをすって休憩していた。まるでまた1つの作戦が成功したかのようだった。

多くの登山家が目撃しているにも関わらず、中国の公式発表では、チベット人が中国国境警備兵の言うことを聞かず、警備兵を攻撃してきたため、止むを得ない自衛のために反撃し、一人が負傷したとしている。

この事件は47年前にダライラマが亡命を余儀なくされたときから始まった悲劇の1つにすぎない。生きているうちに、ダライラマに会ったり触れたりすることがチベット人のささやかな望みだ。

果科さんによる翻訳
PRO TV「Exclusive footage of Chinese soldiers shooting at Tibetan pilgrims

東アジア黙示録さんが「13歳のチベット少年狙った…中共の非道あかす目撃証言」の中で更にイギリス人の目撃証言なども紹介されています。この証言によると銃撃は15分間続き、13歳の男の子も殺害されたとのことです。

下記は、この事件を受けて13日にダラムサラのチベット人権民主センターの声明を報じるRFAの記事です。

インドのダラムサラに本部を置くチベット人権民主センターは金曜日、先月末に発生した中国国境 警備隊がチベット亡命者に対して発砲し死傷させた事件に対して目撃者の証言とあわせて厳しく非 難する声明を発表した。中国政府は国境警備隊が亡命者を襲撃したとの指摘を否定し、警備隊は自衛の為に仕方なく発砲したとの見解を示した。

声明では、チベット人一行は、最年少5歳の子供ら14人、ガイド2人を含む71人。かれれは先月の30日にチベットからネパールへ脱出する予定で中国国境の??拉山のふもとに到着したとき中国国境警備隊に遭遇し彼らの発砲を受け、17歳の尼僧1人が死亡し20歳の男性1人が負傷した。41人は無事脱出に成功し先週、ネパールのカトマンズにある国連難民接待センターに到着した。14人の子供を含む残り30人あまり全員は中国国境警備隊に連行され、彼らの消息は現在不明。

声明の銃撃事件を目撃した登山者の目撃談によると中国国境警備隊は警告なしで無防備のチベット逃亡者に対して発砲し、中国政府の逃亡者集団が国境警備隊を襲い自衛の為に仕方なく発砲したとの見解を否定している。

チベット人権民主センターは、中国政府が公然と国際法に背いたと非難し、逮捕されているチベット人難民の身の安全を確保しできるだけ早く釈放されるよう国連難民高等弁務官に力強い援助を行うよう要請した。

RFA (2006.10.13)「西藏人権民主中心遺責中国辺防槍殺逃亡藏人

不謹慎ですが、事件の勃発と発覚の時期が悪すぎる。欧米での反応はわかりませんが、日本では北朝鮮問題一色で平時でさえ取り上げられるか微妙な問題であるのに、こんな時期では絶望的です。グルジアともども大国の思惑によって左右されてしまう力なき者たち。そうならないように尽力した先人たちに感謝しつつ、私も超微力ながらと思う。

チベット人権民主センターの声明
Tibetan Centre for Human Rights and Democracy「13 October 2006 [press release] Illegitimate killing on Nangpa La pass by Chinese police
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