マーガレット・チャンの勝利

2006年11月08日

【ジュネーブ・田克己】世界保健機関(WHO)執行理事会は8日、5月に急逝した李鍾郁(イジョンウク)前事務局長(韓国)の後任を決める選挙を行い、中国政府が推したマーガレット・チャン(陳馮富珍)WHO事務局長補(59)の指名を決めた。国連機関トップへの中国人選出は初めて。

9日に開く臨時総会で正式に承認される。任期は5年だが、毎年5月に開かれる通常総会の時期に合わせて若干延長される見込みだ。

日本政府が推した尾身茂WHO西太平洋地域事務局長(57)は、予備投票を通過して8日の本選に駒を進めたが、苦杯をなめた。今回の選挙ではチャン、尾身両氏と、国内の保健医療改革で実績を上げたメキシコのフリオ・フレンク保健相(52)の3人が有力候補とされていた。

チャン氏は香港出身。カナダ・西オンタリオ大で医学博士号を取得した後、78年に英統治下の香港政府入庁。94年6月から03年8月まで香港政府衛生署長を務めた。97年の鳥インフルエンザ流行では陣頭指揮に当たって高く評価されたが、03年の新型肺炎(SARS)流行時には、事態を軽視して対応が遅れたと批判された。

同年9月からWHOに転身し、昨年からは感染症対策責任者として新型インフルエンザ対策に取り組んできた。

毎日新聞 2006年11月8日 19時59分
WHO事務局長選:チャン氏が当選 中国人初のトップ

あちゃー、チャンさんが勝っちゃいましたよー。

決選投票の様子を『香港文匯報』が速報していたので下記に紹介してみます。

WHO執行委員会は4度の投票の後、中国が推薦していた前香港衛生所所長・陳馮富珍を新しい事務局長に選出した。投票は30分ほど前に始まり、クウェート、スペイン、日本の代表は次々と脱落していった。陳馮富珍は順調に勝ち進み常にトップ当選し続け、最後はメキシコのフレンクと対決し、過半数を獲得しWHO事務局長に初めて香港人として当選した。
香港文匯報「[2006-11-08] 陳馮富珍當選世衛總幹事

1人の候補者が過半数を獲得するまで投票は行われ、その際、最下位の人物は落選していく。4度投票が行われたということは常に接戦であったということのようです。最終決戦では、34票中24票を獲得し事務局長のいすをゲット。

アジア票を中国と奪い合い、メキシコに有力候補がいたことでアメリカ大陸票を獲得することができなかったのが尾身さんの敗因でしょうか。一方チャン女史は、アフリカ票という鉄板票田が有利に働き、スペイン候補の早期脱落で東欧票を予定通りゲット。メキシコと日本が潰しあう中、最終決戦に生き残り見事勝利、・・ということかな。

中国の駐ジュネーブ国連代表・沙祖康は、陳馮富珍のWHO事務局長選挙において中国が票を買ったなどということはありえないと強調した。

彼は、中国は陳本人の実力で競争し票を買うなどという邪な工作は行っていないと発言した。

(後略)
明報「沙祖康強調不收買選票

香港Yahoo!の掲示板での香港人の叫び。

陳馮富x + "Dr. Killer Yeung " had taken away so many HK people's life during SARS period !
Now, "Dr.Killer Yeung " went back to Malaysia .......why 陳馮富x still can do the important position in WHO??
香港Yahoo!「支持陳馮富x go to die !

すこぶる評判が悪いようですが、まー、なったもん勝ち。

上記の記事、毎日新聞では「中国人初」、香港文匯報では「香港人初」。なんだか興味深い。

参照
WHO「Dr Margaret Chan nominated to be WHO Director-General
WHO「WHO Executive Board shortlists candidates for Director-General
関連
新華社「陳馮富珍成為世衛組織総干事唯一候選人

東シナ海ガス田

関連記事をスクラップ。

【上海・大谷麻由美】上海市党機関紙「解放日報」は8日、東シナ海の平湖ガス田にある採掘地点「八角亭構造」で今月3日、生産を開始したと報じた。八角亭については、日本政府は「開発を進めて既成事実を積み上げている」と、中国側に懸念を伝えていた。

平湖ガス田の1番目の採掘地点「放鶴亭構造」は99年4月から生産を開始。2番目の採掘地点・八角亭が生産を開始したことで、平湖ガス田の1日平均供給量は180万立方メートルに増加する。

平湖ガス田は日中中間線の中国側にあり、中国が東シナ海で初めて発見したガス田。中国外務省は今年8月末、八角亭の開発について「東シナ海における中国大陸棚での正当な開発活動であり、非難の余地はない」と主張する一方で、対話を通じた問題の解決を求めた。

(毎日新聞) - 11月8日18時37分更新
Yahoo!ニュース「<東シナ海ガス田>中国が「八角亭」の生産開始

『解放日報』の記事を見つけることができない。同じく上海系の『新聞晨報』のことかな・・。

転載記事で気になるものを少し(記事内容は同じ)。

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posted by タソガレ at 23:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | 食品、疫病、災害とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
これは新しい。UNがBanでWHOがChan。

SARSでワイロで逮捕とか、大丈夫なのか?とか思ったけど。

SARS騒動中ワイロ、北京・平谷区の衛生局長を捜査
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061106id23.htm

そーいえば。一人っ子ならぬ一匹イヌ政策発動ですね。
http://hateshina.seesaa.net/article/27038920.html

狂犬病騒動で5万匹殺してるしな。子供も。。。ひょっとして。。。
Posted by 果科 at 2006年11月08日 23:18
おー、そのような逮捕劇があったのですね。このようなこととアフリカの件でやたらと「票は買っていない」という発言を繰り返していたのかな。
でもこれ、胡錦涛による北京での攻勢のひとつの表れじゃないでしょうかね。

わんこ一匹政策ですか(笑)
わんこをペットとして飼うほどに豊かになった層が増えてきたということでしょうか。北京市内でわんこなどスーパーで(以下略
Posted by aki at 2006年11月09日 21:35
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