12日の温家宝の演説の中で「台湾は中国にとって核心の問題なので」とわざわざ前置きしつつ「台湾は中国だ!日本も認めろ!」などと叫んでおりました。軍あたりの強硬派や中国愚民たちはさぞかし溜飲が下がったのではないでしょうかね。
そんな温家宝のおバカな叫びについて取り上げた台湾独立系新聞『自由時報』の13日付社説をば。
中国国務院総理・温家宝は数日前から日本を訪問し、中日関係が緊張した段階から少し穏やかになった。しかし、温家宝はこのような雰囲気を利用しようと思い、安倍晋三に「台湾独立反対」と述べるように要求するも一蹴された。安倍首相は「台湾問題に関しては日本側は中日共同声明の中で表明した立場を堅持する」とだけ重ねて表明するのみだ。
昨年8月に日本の農林水産副大臣・宮腰光寛が密かに台湾を訪れ陳水扁や政府高層と会見した時の如くだ。この件が漏れた後、当時官房長官だった安倍晋三も「台湾関係に於いては日本政府の基本的立場は中日共同声明に完全に従い、この点は如何なることがあろうとも変わることはない」と強調していた。いわゆる中日共同声明とは、1972年に署名され、その中には「中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重する」と明確に記されている。
日本と中国が国交を樹立する前、すでに1951年に署名した「サンフランシスコ講和条約」、これは正式な国際条約で、しかも交戦関係国が共同で署名しており、その効力はカイロ宣言、ポツダム宣言などといった交戦国が一方的に公布した一方的な文言のものとは比べ物にならない。その「サンフランシスコ講和条約」によって、日本はすでに台湾と澎湖群島に対する一切の権利、権利の名義と要求を放棄している。つまり、台湾は1895年の清日「馬関条約」で日本に永遠に譲られ、また「サンフランシスコ講話条約」に於いて日本を離脱し、その後に日本は自然と台湾の帰属に関して云々する権利はなくなったのだ。このために、中華人民共和国が日本に台湾は中華人民共和国の不可分の一部であると承認しろと要求することは、明らかに国際法に違反しており、日本は当然その通りにすることなどできない。
よってこの事実は、実は北京当局の頭痛の種でもあるのだ。「サンフランシスコ講話条約」によって、もともと日本の領土であった台湾は、これに従って日本を離脱したが、台湾はけっして中国、中華民国あるいは中華人民共和国に属したわけではないのだ。国連憲章によって、この時から台湾の主権は当然台湾人に属すのだ。そのため、日本が国際法の精神を堅持するのであれば、自らの「サンフランシスコ講和条約」の承諾を遵守し、北京当局の言うところの「台湾は中華人民共和国の不可分な領土の一部である」の類の論調に追随することなどありえない。この一点について中国指導者は「サンフランシスコ講和条約」をよく読まなければならず、日本政府にその言を食べるよう要求すべきではない。
しかし、温家宝はこうではなく、驚いたことに出すぎた要求を行い、しかも日本に「台湾独立反対」と宣言することを期待し、代わりに日本人が北韓国に拉致された事件の解決に協力するなどとぬかした。安倍は、この件は全く取引されるような関係にないと即答した。温家宝はめちゃくちゃで、北韓国の犯した犯罪の解決と引き換えに驚いたことに台湾の主権を犠牲にしろと要求したのだ。まさかこれが北京指導者の国際法に対する見解なのか?もし日本政府がこの取引を受け入れるのならば、国際法はジャングルのおきてに成り果てるということじゃないか?中国は現在、北韓国に最も影響力のある国家で、北京の指導者は北韓国との関係を頼りに、アメリカや日本に対してやりたい放題の要求を行いる。もし中国の思い通りにさせたら北韓国は更に多くのゴロツキの行為を行うだけで、国際社会にとって更に多くの脅威となるだろう。中国は何度も「平和的勃興」、「和諧世界」と口にするが、自発的に北韓国に圧力を加えて邪を改めるようにすべきなのに、どうして北韓国を甘やかしその他の国家にその代価を支払うよう要求するのだ?
その他の国家の政府と同じように安倍首相は温家宝に対して重ねて「台湾独立を支持しない」と述べたが、これはすでに表明している日本政府の現段階の政策で、一種の台湾の内政に干渉しないという立場でもあり、台湾が正常な国家になるためには、完全に台湾二千三百万の人々決定に由るべきということだ。安倍首相の立場とは逆にいわゆる「台湾独立反対」を裏打ちするなら、台湾内政の行為に対する干渉であり、厳重な国際法及び国連憲章違反だ。北京当局は、アメリカに政府に「台湾独立反対」を要求しているが、「台湾独立を支持しない」との回答を得るばかりだ。その根本的原因は此処にある。このようなことから分かることは、統一派メディアは全て「不支持」を「反対」と曲解しており、その意図は台湾人民が正常な国家への道を歩むことを阻止することにあるが、単に自ら国際法についての無知をさらけ出し、台湾の間抜けな行為を売り歩いているだけだ。
自由時報「中國領導人要多讀讀「舊金山和約」」
がんばれ台湾。
こんなおバカな叫びを日本の国会で許すとは・・。そしてスタンディング-オベーションでお見送り・・。つくづく嫌になります。
このおバカな演説中に起こった拍手を日本、中国、台湾は次のように報じています。
まず、『毎日新聞』。
演説が行われた衆院本会議場では、議員らの拍手が約10回起き、温首相が日本人の残留孤児に触れ「戦争の苦痛をなめ尽くした中国人が彼らを引き取って、死の危機から救い出し育て上げた」と述べたくだりでは、傍聴席からも大きな拍手が起きた。
毎日新聞「温家宝首相:国会演説に塩崎官房長官「大変良かった」」
次に『人民日報』。
安倍晋三と日本の内閣政府要人を含むおよそ480人の日本の衆参両院国会議員は温家宝の演説を拝聴し、何度も熱烈な拍手を得た。演説終了後、議員達は全員起立し、拍手はしばらく鳴り止まなかった。
人民日報(第一面)「温家宝在日本国会発表演講」
最後に台湾『自由時報』から。
演説中、温家宝は自ら10回以上も拍手し、会場の国会議員の拍手の協力あるいは催促をしたのだが、これは共産国家の指導者特有の動作で、テレビでこれが放映されると民主主義国家の日本国民を相当新鮮に感じさせた。
若干の反中集団が昨日、日本の国会前の憲政記念館付近と、ホテルニューオオタニと弁慶橋付近で抗議デモを行い、「温家宝訪日阻止」、「粉砕、温家宝国会演説」、「反対北京オリンピック」などのスローガンを叫んでいた。
自由時報「温家寶在日演講 反中民衆示威」
共産国家のルールに嬉々として応える民主主義国家の議員たち。ほんと、どーにかならんのかよ。
とりあえず塩まいとけ、塩!
『自由時報』が触れている反中デモの様子を この国は少し変だ!よーめんのブログさんが「「温家宝は帰れデモ」の様子」の中で紹介されています。
- 日本の各紙の関連社説(中共の覚えめでたき順)
- 日本経済新聞「温首相来日を機に日中「氷解」へ動け(4/12)」ウェブ魚拓(キャッシュ)
- 朝日新聞「温首相演説―日本への評価を歓迎する(4/13)」ウェブ魚拓(キャッシュ)
- 朝日新聞「日中会談―相互訪問を定着させよ(4/12)」ウェブ魚拓(キャッシュ)
- 読売新聞「温家宝首相演説 中国の対日姿勢に変化が見えた(4/13)」ウェブ魚拓(キャッシュ)
- 読売新聞「日中首脳会談 「政」でもたつく戦略的互恵関係(4/12)」ウェブ魚拓(キャッシュ)
- 毎日新聞「温家宝首相 互恵の未来に踏み出そう(4/14)」ウェブ魚拓(キャッシュ)
- 毎日新聞「日中関係 首脳交流を定着させよう(4/12)」ウェブ魚拓(キャッシュ)
- 産経新聞「温首相外交 今後の行動を見定めたい(4/14)」ウェブ魚拓(キャッシュ)
- 産経新聞「日中首脳会談 互恵の道筋をより明確に(4/12)」ウェブ魚拓(キャッシュ)
- 産経新聞「「氷をとかす旅」 言葉だけでなく実体化を(4/11)」ウェブ魚拓(キャッシュ)
- おまけ:新華社「日本三大報積極評价温総理的“融冰之旅”(4/13)」)
- 関連記事
- 「反日華僑団体副会長、読売新聞の取材を受ける & 温家宝」
- 「朝日新聞=人民日報、(台湾のことなど関係ない)」
- 外部関連記事
- 衆議院TV「温家宝・中華人民共和国国務院総理歓迎会」
- イザ!「微笑の裏に皮肉チクチク 温家宝首相、国会で演説(演説の全文和訳アリ)」
- 北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)「温家宝首相訪日で誰が得をしたか?」
- 北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)「温家宝首相訪日で誰が得をしたか?つづき」
- 日々是チナヲチ「【温家宝来日】言いたい放題やりたい放題!それでも日本は拍手喝采。orz 」
- 日々是チナヲチ「【温家宝離日】まず塩をまく。それからちょっとだけ考える。 」
- 「日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明」
- 「みやこし光寛」



おっしゃる通りですね。
でもそうすると480人も一気に議員が減っちゃいます。
由々しき事態です。
> 果科さん。
こういうところで日本ももっと台湾を後押しできればいいですよね。
http://news.yahoo.com/s/nm/20070420/hl_nm/birdflu_china_dc
出す出すといいながら、まだ出してなかった鳥フルのサンプル。ようやくWHOに出すようですが。
台湾外しとのバーターですかね。
ヤクザそのものですな。