本題に入る前に、前回、来日中の賈慶林と小沢一朗が13日に会談したことに軽く触れ、新華網から小沢一朗の発言を紹介しました。
日本の民主党党首小沢一朗は、賈慶林主席の日中国交正常化35周年に際する訪日は、日中関係の発展を推進するまたとない機会で、この訪問によって双方の相互理解と協力が増進されること信じていると述べた。
新華網「賈慶林会見日本参議長及民主党和公明党党首(2007年09月13日 21:00:43)」
これだけしか記されていませんでしたが、NHKによると次のようにも発言していたようです。
「自民党には今の官僚支配の政治を変える力はない。年金や格差問題に国民が立ち上がり、参議院選挙で勝利することができた。日本も中国と同様に大きな転換期に来ている」
NHKニュース「小沢代表 政権交代実現に全力」
ウェブ魚拓(キャッシュ)
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
小沢さんが意図的に何かを狙ってこのような発言をしたのかどうかわかりませんが、上海閥討伐が進んでいる現在、その討伐されている側の上海閥である賈慶林に対してこれはないでしょうに。
本題。
安倍さんの突然の辞任から今日で5日目。日本のメディアでは怪情報やデマ、噂の類を含め玉石石石石混淆でかしましいのですが、あちらでは福田さん優勢が伝えられるようになった3日目から一気に記事数が減りました。
ここまであちらの報道を眺めた感じでは、あちらの最大の関心事は「麻生がなるのか、ならないのか」、この点であること。
安倍さん辞任直後、麻生さんへの言及、麻生政権における日中関係に対する考察、「大丈夫だ、日中関係は今までどおり変わらない」という記事が非常に多かったのは前回紹介した通りです。
実は、安倍さんが辞任を表明する直前に前外相・李肇星が北京大学で講演を開き、麻生さんとの外交裏話を披露し、胡錦濤が推し進める対日宥和策は正しいとの見解を説いていました。
安倍さんのインド訪問から日米濠印新5カ国軍事演習、APECでの日米濠会談などで中共内部で日本への不満と共に、そんな日本と宥和政策を推し進める現指導部に対する不満が沸々と出ていたのは、「自由と繁栄の弧」や「価値観外交」などを批判する記事が一気に沸いてきたことからも伺えます。
- 「自由と繁栄の”狐”が怖い 3@中谷元もそう思う」
- 「ムキー!インドに近づくなー、ダメぇー@人民日報」
- 「麻生の中東訪問、平和と繁栄の回廊を総括す@人民日報」
- 「自由と繁栄の”狐”が怖い 2」
- 「自由と繁栄の”狐”が怖い@慰安婦決議案」
ところが安倍さん辞任直後、麻生さん優勢な情勢の中で上記のような批判記事が姿を消し、対日宥和政策への不満、不安に対する火消し「大丈夫だ、日中関係は今まで通り変わらない」との論評記事がわらわらと出てきて、やはり中共内部で対日宥和政策を梃に現指導部を攻撃しようという動きがあるのだなぁと思わせます。
麻生さんのへ言及、麻生政権下での日中関係考察が多いのに対して福田さんへの言及は非常に少ないです。福田政権下での日中関係考察など未だに出てきていません。「福田総裁でほぼ決まり」という空気が支配的になってから総裁選関連の記事が一気に減り、しかも日本メディアの転載記事だけになりました。福田さんを論じた記事は皆無。「あぁ、福田なのか、ならいいや」ってなところでしょうか。それとも「日本の総裁選を煽るな」との命令でも出たのでしょうか。
あちらが「麻生がなるのか、ならないのか」この点に注目するのは当然ですが、ここまで偏ると・・・分かり易すぎます(笑)
で、その福田さんなのですが、14日午前、来日中の賈慶林ご一行様と「日中友好を発展させる議員の会」の一員として会談を行っております。同席したのは、会長である森喜朗、海部俊樹、二階俊博、古賀誠、北側一雄(公明党幹事長)。
新華網の記事には福田さんの発言は記されていません。日本のメディアでもここでの福田さんの発言に触れたものはないようです。
この会見に同席した二階さんと海部さんは、今月頭に訪中し唐家センらと会談していました。
- 外交部「唐家[セン]会見日本客人」
また、15日に神戸で始まった華商大会に福田さんはビデオで祝辞を述べたと新華網が報じています。
日本の次期首相選挙立候補者である衆議院議員、元内閣官房長官・福田康夫がビデオで大会に対して熱気溢れる挨拶を行った。
新華網「 第九届世界華商大会在日本隆重開幕(2007年09月15日 21:30:05)」
福田さんの「熱気溢れる挨拶」ってちょっと想像できない(笑) 挨拶の内容については記されていません。
当初この大会は、安倍さんが出席し祝辞を述べる予定だったのですが、辞任→入院でおじゃん。変わりに冬柴さんが挨拶しに駆けつけております。福田さんのビデオ出演も当初から決まっていたのでしょうかね。「日中友好を発展させる議員の会」の会長である森さんがやるのが普通だと思うのですが、そのあたりは分かりません。
以下、総裁選関連記事スクラップ(新華網のみ)。
- 14日
- 15日
-
- 新華網「環球人物:安倍――日政壇隕落的“希望之星”(2007年09月15日 07:45:47:人民日報海外版)」
- 新華網「福田康夫占圧倒性優勢 当選自民党総裁或成定局(2007年09月15日 10:08:51:中国新聞網)」
- 新華網「日媒:福田出山撹乱麻生接班格局(2007年09月15日 10:52:00)」
- 新華網「快訊:自民党総裁選挙僅福田康夫和麻生太郎報名(2007年09月15日 11:05:56)」
- 新華網「福田康夫宣布競選自民党総裁(2007年09月15日 12:01:25)」
- 新華網「福田康夫、麻生太郎挙行聯合記者会各自表决心(2007年09月15日 17:05:48:中国新聞網)」
- 新華網「日本媒体:福田康夫大器晩成 麻生太郎早年得志(2007年09月15日 21:58:01:中国新聞網)」
- 16日
- 関連記事
- 中南海ノ黄昏@イザ!「麻生太郎 自民党総裁選出馬記者会見ノーカット映像(20070914)」
- 中南海ノ黄昏@イザ!「自民党総裁候補、麻生太郎出陣式(平成19年9月15日)」
- 中南海ノ黄昏@イザ!「自民党総裁候補者麻生太郎所見発表演説(ノーカット)」
おまけ:麻生VSテレビ朝日、江田けんじ
2007年9月14日、情報ステーション
実は総裁選の騒動の影で台湾情勢が結構えらいことになっていたりします。陳水扁が国連加盟を訴えて大規模デモをやらかし、それに対して中共が公然と非難するといった双方が目に見える形で激しく鍔迫り合いを演じていたりします。こちらも激しく気になります。






対北朝鮮でも日本に拉致を言うのはいい加減にしておけとアメリカが言って、それが安倍さん退陣の一因になったのではという話しも。頼むよアメリカー!
麻生さんの「とてつもない日本」から小林さんの「戦争論」を好著としているくだり、抜粋します?おっしゃる通り、たしかすきなマンガを列挙した中に入っていたような。そこが気になった以外は、「美しい国へ」と比べてもわかりやすく具体的でかなりいい本だと感じました。
国務省のブリーフィングで台湾について質問された報道官が、アメリカの基本姿勢をわざとレポートの棒読みで繰り返していたのを見たことがあります。数回違う記者から質問されていたのですが、そのたびにレポートを棒読み。そして苦笑い。
表立って民主主義国家である台湾を無碍に扱えない雰囲気があるんじゃないですかね。なので「国務省関係者」といった輩を使って台湾を牽制するような情報を流す。
アメリカとしても中東でワーワーやって北朝鮮でうつ状態。これで台湾も・・・という状況は避けたいのが本音でしょうから、水面下で色々と台湾を牽制している、というところではないでしょうか。
その中東情勢の早期安定化のための特措法であり平和と繁栄の回廊なのにねぇ。
『とてつもない日本』にあるのですが、ページを繰ってみます。実は、パラパラとめくって『自由と繁栄の弧』と被っているようだったので読んでいないというのは内緒(笑)
私自身は中立ですが、某民進党支持者のブログによりますと、、、
http://blog.goo.ne.jp/mujinatw/e/dc6c7f0c985e49f156233984a736ad64
独立派の与党民進党だけではなくて、最大野党の国民党も国連“復帰”のデモをやったようですね。
与党等が「台湾名での新規化加盟」を主張し、野党側が「名称にはこだわらない復帰」を主張するというものだったようです。
その為両者の違いが分かりにくく、住民の中には混乱をきたす人もいたようです。
「国民党が一国二制度を受け入れないのは解せない」と困惑を隠さない中国人の意見をしばしば目にしますが、さすがに井の中の蛙かと思います。
台湾の民主主義は、最終段階で平和的に移行するまでは多くの血が流されたのであって、独立はともかく、それに対する適切な評価ぐらいはすべきかと思います。
自称「民主主義に理解を示す」胡錦濤さんがどう考えているのか聞いてみたいところです。
それにしても警察発表でも両陣営合わせて15万人ですか。これは凄いですね。
安倍さんの突然の辞任劇からの大混乱のため仕方がないとはいえ、それなりに扱ってもよいニュースですよね。
> 与党等が「台湾名での新規化加盟」を主張
> 野党側が「名称にはこだわらない復帰」を主張
大きく意味が違いますやん。台湾人しっかりしろよ(笑)
> 「国民党が一国二制度を受け入れないのは解せない」と困惑を隠さない中国人の意見をしばしば目にしますが、さすがに井の中の蛙かと思います。
庶民がそう思うのは仕方がないのではないでしょうかね。
でもこう教えられている人たちがそれなりの地位に着くようになったり、政界や軍首脳に自身のプロパガンダをプロパガンダと気づかずに信じているような輩が多くなると恐ろしいですね。
アメリカがイラク戦争で泥沼に陥ってしまったのは、日本を解放してやったという自身のプロパガンダを信じてしまったためなんて言われていたりしますしね。
さて胡錦濤ですが、こいつ本格的に軍を抑え切れていないんじゃないかと。真偽はあやふやながらも世界各地へのハッカー攻撃や空母、今日取り上げた歴史教科書問題などを眺めると、そんな気がしてきております。
暴走とは言いすぎかも知れませんが、箍が外れかかっている、首輪を付けたくても付けられない・・・、何となくそんな気が。