がんばれ「嫦娥一号」(・∀・) その2 華南虎騒動

2007年12月06日

ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!

前回の続き....なのか?

前回、嫦娥の話題から脱線してしまったので稿をあらためたのですが、今回はいきなり脱線。コメント欄で少し触れた「華南虎騒動」の件を少し。

ことの起こりは今年の10月。陝西省鎮坪県の山中で周正竜なるおっさんが、絶滅したと思われていた華南虎を目撃し、その姿を写真に収めたことから始まります。陝西省林業庁は、この写真を本物と判断しこのおっさんに賞金2万元(約30万円)を贈呈。付近一帯の猟を禁止にまでしてしまいます。

ところが発表された写真を巡りネット上で「フォトショップで加工した捏造写真だ!」との声が上がり、中国科学院植物研究所の研究員が「写真が本物であるなら写真にある植物の葉大きさから判断するに虎が小さすぎる」とし「学者の名誉をかけて、写真は捏造」と述べたからさぁ大変。「打虎派(偽物派)」と「挺虎派(本物派)」に分かれて激しい真贋闘争が始まります。両陣営がブログを開設したりとネット上で激しく火花を散らし、「相手側がハッカー攻撃を仕掛けてきた」などと激化(笑)

と、ここまで記してブログ検索をかけるとすでに多くの方が「華南虎騒動」と「嫦娥一号」の月面写真とを関連付けてエントリされていますね・・・・orz

でも、気にしない♪〜 (・ε・) 「華南虎騒動」、二日ほど前に初めて知ったことは内緒。

「華南虎騒動」については下記のブログに詳しいです。

下段の「華南虎事件(2) 行政権力への勝利だが、まだ十分じゃない」で紹介されている某社説がなかなか興味深いです。

華南虎事件では、重要な証拠が劇的に出現したことに、多くの「観衆」も愉快さを感じた。一部慎重な人もいるが、多数の人々にとって、事情はすでに明白であり、結論が出ているといえる。

虎の写真は陝西省林業庁が正式に発表したものだったから、最初に疑問を出した人は非常に大胆だったといえる。もし写真の虎がニセモノだったら、林業庁のチェックに誤りがあったか、あるいは知っていてわざと欺いたかということになる。

だから写真の真偽は、省庁クラスの権威を疑う問題であった。我々が政府部門を信じるのは、政府は自分自身の信用を大事にするだろうと思い込み、また我々に盲信する惰性があったからである。

でも幸いにもとことん真実を突き詰める人が出てきて、彼らは自分の知識と理性、自分の目を信じて、自分の判断を出そうとした。だから今回の論争は非常に我々を元気付ける出来事であった。

政府が言うことを民衆が盲信する時代は終ったのだ。民衆が政府の言葉に疑いを持っても、発言の場がなく、質すことができなかったり、そうした声を徹底的に禁止できる時代は終ったのである。

(強調は引用者)
最近の中国のニュースから「華南虎事件(2) 行政権力への勝利だが、まだ十分じゃない

前回、新華社が嫦娥一号を45分間にわたり見失ったと報じてから、「失敗じゃね?!」という声がネット上に溢れかえり、その声を打ち消すために月探査プロジェクトの副総合デザイナーがわざわざ出てきたことを紹介しました。「たかがネット上での戯言に何故にえらいさんが出てきてわざわざ・・」と思っていたのですが、この「華南虎騒動」の影響なのでしょうね。

「華南虎騒動」は結局、12月2日に映像鑑定士、野生動物学など6つの方面の専門家が「偽物」との分析結果を発表し、翌3日午後、本物派の牙城であった陝西省の林業庁が「多くのネットユーザーとメディアが華南虎事件に注目し、野生動物保護に関心を持ってくれたことに感謝している」、「専門家による科学的分析を我々は真実だと信じている」という敗北宣言を発表し幕を引いています。

この一連の出来事、上記で紹介した某社説にあるように当局に与えた影響は小さくないと思うのです。だからこそ、嫦娥一号についてのネット上の「噂」についても逐次えらいさんがわざわざ出てきて否定しているのでしょう。ところが、この否定がトンチンカンだったから大変。これは後ほど。

12月5日に胡錦濤の御用新聞である『中国青年報』がこの騒動を詳報しています。そして記事の最後で大学教授に次のようにしゃべらせています。

中国青年政治学院新聞学部副教授・周沢は、鑑定とはその実、専門家が己の専門知識根拠に特定の物事の真偽を鑑別し評定したものに過ぎず、認識の範疇に属しているものだと思う。「しかし、認識は存在と等しくないのと同じように証拠は真実と等しくない。鑑定は違法である合法であるをもって評価するものではなく、鑑定結果は相応の法的拘束力があるかどうかで評価するしかなく、現在法的拘束力のあるものは陝西省林業庁の鑑定なのだ」という。

彼は、実際の司法の中でも、もし双方の鑑定に紛争があり結論が一致していなければ、双方が共同で司法機関の指定した鑑定機関に新たな鑑定を行うよう委託するのだと言う。

周沢は、本当の真相は依然として明らかとなっていないと思っている。「一方が真実だと述べ、一方が嘘だと述べる。しかし、大衆には何が真実で何が嘘であるかを信じる権利がある」という。

中国青年報「网絡“打虎”漸近事実真相

当局側を擁護しつつも最後にサラッと凄いことを言っていますね。まぁ、ネッシー、ツチノコレベルのお話ですからね。

で、ようやく嫦娥一号のお話なのですが、脱線が長くなってしまったので「温家宝が発表した嫦娥一号の月面写真はパクリだ!」との主張の画像の紹介だけして稿をあらためたいと思います。

wei-moon009.jpg

一見よく出来ているように見えますが、これ嫦娥の方(右)の画像を縮小劣化させています。下記が発表された嫦娥一号が送信してきたものを”加工”した画像(クリックで拡大:2278x3810)なのですが、Google moonと比べると解析度は高いことがわかります。

wei-moon010.jpg

つまり、いちゃもん、2ちゃんのネタレベルです。しかし、この2ちゃんのネタレベルの画像にもわざわざえらいさんが出てきて否定するのです。当局の反発は必死・・・なのです(笑)

この月の本、子供向けの本なのでしょうが実によく出来ていて面白いです。「きほん」どころか月についてのあらゆる情報が網羅されているよう。

「出たぁ、出たぁ、つきがぁ〜、まあるい、まあるい、まんまるい・・・♪」

月が「球」ではなく「まる」とこの歌で歌われているのは、月が周辺減光がまったくみられない極めて奇妙な天体だからなのですね。周辺減光が行われていないので「球」ではなくお盆のように「丸く」見えるというわけです。この歌は、作詞者の鋭い観察眼があったからこそ生まれた歌詞である・・・・なんてこともこの本には記されています。お勧めです。

ブログランキング ←宜しければランキングに1票をお願いします。

posted by タソガレ at 23:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのTrackBack URL 

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。