インドのシン首相が、首相就任後初めて中国を訪問しています。
インド総理シンは就任して5年で初めて中国を訪れた。その行程には2つの興味深く注意するに値する出来事があった。一つ目は、以前彼は中共中央党校で演説を発表すると報道されたが、最終的に社会科学院での講演となったことである。二つ目は、彼が万里の長城などの歴史文化遺跡の参観を拒んだことである。この2つの出来事は、現段階での中印関係にいくつかの問題があることを反映していると分析できる。
両国メディアは今回の訪問についてそれほど期待しておらず、双方のメディア共に早くから重大な突破はないだろうと予測していて、両国に長期間存在している障害が今回の訪問中に快勝するのは不可能であるとしていた。『インド報』によると、1月5日に外相プラナーブは「今回の訪問は成功するだろう。しかしもし長期的な問題で劇的な変化を期待しているのなら、それは少し期待が高すぎるかもしれない」と述べていた。『中国日報』は、1月14日付の社説も淡白で、外界の希望を下げようと努力していた。社説では「これまでどおり、双方共に相手が望むような突破を行う準備をしていない・・・・この種の願望と現実との間には落差があって、これがシンの北京の旅が遅れた原因だ」と述べている。
シンの最終的な行程予定からも両国間に障害が生まれていることを疑わせる。1月初め、インドメディアはまずシンは中共中央党校で演説を発表する手配が成されたと報じた。直接中国の未来の指導者と触れることができるので、これは非常に高い礼遇であると見なされ、当時の中国の半官半民メディアである中国中心者もこれを引用し報じた。しかしながら、訪問前夜に北京が発表した具体的な行程では、シンの演説会場は中央党校から社会科学院となっていた。社会科学院は単なるいち研究部門に過ぎず、中央党校とは格段に差があり、訪問が急遽格下げされたのだ。
シンの中国訪問2日目、即ち1月14日に上述の『中国日報』が非常にマイナス的な社説を発表したほか、政府の「新華網」もインドが鉄鋼の輸出関税を上げたことを批判する文章を転載した。これは中印関係が将に短期的な利益の衝突が影響していることを表している。文章は、インドが鉄鋼の輸出関税を10%から15%にまで増加させ、中国の輸入の8割がインドか輸出している鉄鋼で、輸出関税など中国を標的にして高めていると指摘している。また、インドはすでに昨年1度増税し中印間で貿易摩擦を引き起こし、中国の鉄鋼企業はすでに1度不買で抵抗してが、インドは譲歩しなかったとも指摘している。シンの訪問予定は直前になって降格させられ、インドが再び鉄鋼の輸出関税を引き上げることと無関係ではないと分析する。
シンの行程でもうひとつ面白い現象は、彼は歪曲的に万里の長城などの歴史文化遺跡の参観を拒否したことだ。正面から積極的な角度で分析すると、シンは一人の厳粛な指導者で、70歳を超える高齢で年中無休で恨み言を言わずに国事を司っており、今回の外遊も非常にまじめに対応するためで、観光になど時間を使いたくないとなる。しかしながら、筆者は婉曲的に万里の長城参観を断ったのは、シンの文明の優越感を反映したもので、万里の長城を参観しインド首相が中国文明を思慕していると見られたくない、更には歴史の1シーンとして撮影されたくないと思ったからだと思う。
つまり、中国とインドは双方共に古代文明を誇りとし、両国人民は共に民族的誇りを持っており、これは角に非難するほどのものではなく、双方の古代文明の数千年の経歴は衰えず、当然誇るべき価値がある。これも複雑に入り組んだ地縁政治の両国関係とは別に、密接な関係に発展しにくい一つの原因である。
1962年の中印戦争終了後から、両国関係の基本は一種の「冷たい平和」状態で、接触と関係の正常化を図ることは両国関係の主流であった。地縁政治において、両国には競争したり衝突したりする要素、国境問題、チベット問題、中パ関係などが存在するが、両国は国内や国際社会に置いて多くの共同利益をも共有している。例えば、気候温暖化や国際貿易交渉などがそれである。過去数年、アメリカは中国の勃興に対抗するためにインドを丸め込むことに力を注ぎ、インドに民間用の核技術協力計画を差し出したが、インドの左派は政府がアメリカに歩み寄ることに対して強靭に反対し、米印合作は順調ではない。
今回のシンの北京訪問の成功は、インドはすでに基本的に一方的にアメリカに歩み寄ることを放棄し、引き続き不同盟政策、大国の間でバランス外交を行い、ワシントンとモスクワと北京と同時に関係を改善させ発展させていくのだと分析できる。将来の中印関係は対抗ではなく、戦略的聯盟でもなく、更に競争と協力とを並存させ、半世紀来の「冷たい平和」を維持するだろう。しかし、鉄鋼の輸出問題のような短期的利益問題を被ることもあり、ある程度の関係の調整が生まれもするだろう。
亜州時報「辛格拒登長城當好漢 北京臨時取消黨校行程? 撰文 羅少蘭」
中国とインドは相変わらずなようです。
今更ですが外務省のサイトで福田さんの訪中についてまとめられたものが掲載されているので紹介しておきます。北京大学での講演は、質疑応答を除く全文が上がっています。媚びている箇所もあり気になるところもありますが、言うことも言ってます。
- 外務省「福田総理の中国訪問」
今回の訪中、やはり福田さんの媚中というよりはむしろ中国側の必死の接待の方が目に付きました。その最たるものが福田さんと温家宝のキャッチボールでしょうか。
日中関係とは別に、中国内の雰囲気を胡錦濤が晩餐会の中で次のように語ったとあります。
胡主席から、中国には、最近、伝統的な文化に戻るという雰囲気がある旨紹介。
外務省「胡錦濤国家主席との会談・夕食会(概要)」
福田さんの孔子への言及を受けてのやり取りなのでしょうが、確かにこのような動きはあります。黄帝や曹操など歴史上の人物の巨像が各地で建立されていたり、円明園を修復しようという動きがあったりと懐古的な動きを見せています。その動きに胡錦濤自らが言及している点がなかなか興味深く。反日や改革開放(拝金)に変わる「中華民族」のアイデンティティを模索しているのかなーなんて。文革は遠くになりにけり。
しかし、15日付『人民日報(海外版)』に、「中印は抗日で結びついている」なんて記事を掲載していたりします。
やっぱ、抗日は万能薬のようです。
あー、靖国神社に鬼畜キチガイ中国人が出没しましたね。向こうでも事実関係のみ報じられています。
併設されている掲示板は・・・ご想像通りの展開となっています。
で、インド絡みで気になる記事。
【ジャカルタ井田純】オーストラリアのスミス外相は15日、ハワード前政権が決定したインド向けウラン輸出を見直す考えを示した。外相は「核拡散防止条約(NPT)の加盟国以外にウラン輸出を認めないのは労働党の長年の方針だ」と述べた。
ハワード前首相(保守連合政権)は昨年8月、非軍事利用の検証などを条件にインドへのウラン輸出を容認したが、同年11月の総選挙でラッド党首(現首相)率いる労働党に敗れた。
毎日新聞「オーストラリア:対インド向けウラン輸出の見直し示唆(2008年1月17日 東京朝刊)」
中国メディアもこれを論評抜きで報じています。
- 新華網「澳外長称不会向印度出售[金由]」
ラッド政権、やはりきな臭いですなぁ。いや、単に書生臭いだけですかね。






書生臭い感じもしますが、どうなんでしょうね。
当初インドとの関係もおろそかにしないような雰囲気だったし、中国メディアもそのように分析して伝えていたようなのですが。
(でも、鯨における日本に対する対応をとか見ると…。)
>併設されている掲示板は・・・ご想像通りの展開となっています。
サバが不安定なのか、エラーが連発して見れませんでした。
何か規制がかかっているのでしょうかねぇ。
日本からなら大丈夫だと思うのですが。
> 掲示板
http://comment.news.163.com/news_guoji2_bbs/42DVI5QO0001121M.html
9,000以上のレスがあって祭り状態で、その殆どが拍手喝さいといったところです。
中には「こんなバカは国外追放すべきだ!」なんて声もあるのですが、この「国外」ってのが中国から追い出せってことなら甚だ迷惑な話なのですが(笑)
今度は見れました。
>浙江嘉兴平湖人民权利支持你
こういったコメントが多いのは特徴的ですね。
どこで見たかというと、(当局曰く)ウイグル人テロリストをやっつけた時の「祭り」の時のコメントと全く同じパターンです。
この「○○人也支持〜!」とかいうやつ。
北京人也支持!上海人也支持!広東人也支持!…と延々と続く例のやつです。
案外当局のサクラが書き込んでんじゃねぇのか?おい?と疑ったりもしていたのですが。
「人民全員が許しません」というのをアピールしたい時には、よくこういう現象が起きてますね。
なるほど。
これが「上海人民也支持!」となると面白いのですが。
さりげなく誰か広めてくれないかなw
よく中国は民主化すると分裂するなんて言われていますが、反共組織や反政府活動家らも中華を唱えていますよね。中華からの離脱宣言というのは聞きませんね。
そういった地域意識が消滅しているのか、元々国家意識が稀薄(ゼロ)なのか。後者のような気がしないでもないですがよく分かりません。